広島県の山中で遺体が見つかった島根県立大1年平岡都さん(19)の葬儀が15日、香川県綾川町の斎場で営まれた。時折強風が吹き付ける中、正午前からの葬儀には約350人が参列し、平岡さんの死を悼んだ。
平岡さんの実家は、綾川町の隣にある坂出市。香川県警犯罪被害者支援室によると、平岡さんの父旦さんは言葉を詰まらせながら、「自分より先に逝ってしまうとは思ってもみなかった。友人の方には都の分まで、今後しっかり生きてほしい」とあいさつしたという。
平岡さんの遺体を乗せた車が斎場を出た際、目頭をハンカチで押さえる人の姿も。悲しみにうち沈み、しばらく斎場前で身を寄せ合う人も見られた。
参列した島根県立大の本田雄一学長は葬儀後、「非業の死を遂げ、19歳という夢の多い人生を断たれた」と憤りをあらわにし、一刻も早い犯人の逮捕と事件の解決を望んだ。
一方、島根県浜田市の同大では同日午後、献花式が営まれ、100人を超える学生らが参加した。飯田泰三副学長は「大学生活は始まったばかりで、それを突然奪われた無念さを思うと悔しい」などとあいさつした。献花台は20日まで同大講堂に設置される。 |