17日に発生したうるま市の同級生による中2集団暴行死事件で、地域や学校に衝撃が広がる中、事件前日の16日にも、同市内の別の中学校に通う女子生徒に対する集団暴行事件があり、この生徒が全治1カ月の重傷を負っていたことが関係者の話で分かった。生徒らが通う学校では、17日にうるま署に通報しており、同署は「捜査中」として、今後、関係者からの事情聴取などに当たる方針。
関係者によると、被害に遭ったのは中学校2年生の生徒(14)。
生徒は16日午後4時ごろ、同じ中学校に通う3年生の女子生徒6人を含む9人に公園に呼び出され、目隠しをされ、約2時間にわたって殴るけるの暴行を受けたという。生徒は右の肋骨(ろっこつ)3本と左手首を骨折するなど、全治1カ月の重傷を負った。生徒の腰や腕には大きなあざが付き、顔や首にもすり傷を負った。その後、病院で治療を受け、「約1カ月の安静加療を要する」と診断された。
教師は「学校側も把握している。(少女は)かなりおびえていて、登校できない状態だ」と話した。
うるま市教育委員会は、17日に事態を把握し、学校に状況を調べて報告するよう指示し、19日に学校から概要の報告があった。
市教委は「警察が捜査している段階で、今は個別の対応は難しいが、少年が死亡した事件と合わせて対応していく」と説明した。
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