「大きな試合になると、その試合の情景が映画を見るようにストーリのように見えてしまう」アントニオ猪木の一番凄さを見たのは、前田明、高田信彦始めメーン選手5人の離脱者をだしたときだった、もはや新日本プロレスは潰れるとうわさされた時、猪木さんは何の弁解もせず、何時もと同じ態度で、興行を打った。親日フアンなら忘れることの出来ない場面、ブルーザブロデーの参戦である。 本当の新日フアンが集まった後楽園ホール、新日本頑張れと祈るような気持ちで見ている、一瞬会場のライトが消える、お客様のどよめき、とその瞬間、ジャジャジャジャ~~ン、ジャジャジャジャ~~ン、ジャジャジャジャジャジャジャジヤジャヤジャジャン! クラシックの「運命」の曲が最大のボリュームで流れる、スポットライトが3階の一点を照らす、「ハッ!ハッ!ハッ!」ブロデーのうなり声と手に持ったチエーンが振り回される・・「ウヲ~~!!」全館のどよめき、ばたばたと足を慣らす音が怒号のように響く・・・ この感情の高まりは、この窮地の新日本プロレスでなければ・・・いやアントニオ猪木でなければ出来ない鋭い度肝を抜くドラマだ!皆感動と安堵の涙を流してこの壮絶なドラマの生き証人となった。・・・ |