しばらく、一音も書けてなくて、焦りみたいなものもあるし、いろいろあるのだけど、もう一度、表現するということについて、考えてみた。
それが絵であっても、写真であっても、作曲であっても、表現であることには変わりがない。
ただ、自然にあふれ出てくるもの。
絵を描いていて、そう思ったことがある。作ろうとすると、それはわざとらしくて、取って付けたような不自然なものになってしまう。何かを生み出そうとすると、それも、無理やりどこからか取って来たような作品になってしまう。新しいものを生み出すとか、作り出すというのは、私が思う表現の世界ではない。
私がしたい表現とは、ただ、自然に私から出てくるものを、そのまま表したいだけ。だから、作り出したものでも、生み出したものでもないと思う。
道路を歩いていると、時々、わけのわからない物体がある(笑)。バス停とか街灯とかは、目的があって立っているものだけど、そうじゃなくて、それが何なのかもわからないようなものがあったりする。昔、市民に水を提供していた公共の水飲み場だったのかもしれないけど、もう壊れて土台も崩れかけて、よくわからない物体となって、そこに存在しているのかもしれない。あるいは、昔はガードレールの一部だったのかもしれないけど、ガードレースは取り外されて、一部分だけ残されて、そのままになっているものかもしれない。日本には、あんまりそういう物はないのかもしれないけど、ヨーロッパにいると、そういうよくわからない物体が道端にある。誰も気にも留めないし、ただ通り過ぎていく。そこに存在していることすら、気づかない人もいる。昔、私は、そういう作品を作りたかった。その空間に、自然とある、みたいなもの。
そう思ってから、五線紙に向かったら、少し書けた。道端にある、よくわからない物体みたいな曲(笑)。その表現の方が、よくわからないかも(笑)!
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