今日はリサイタルがあるから、他のことでストレスに感じたくなくて、昨日のうちに家事を済ませておきました。
今まで、ピアノとかオルガンとか歌とか、人前で演奏する機会はたくさんあったけど、今日の私はちょっと違うんです。
試験の前だからというのもあるかもしれないけど、それだけじゃなくて。
曲を書いて、その曲が、ようやく誰かに演奏してもらえた時、あの時の気持ちを覚えているんです。私が書いたものは、紙の上にしかなくて、Playerが魂を吹き込んで、生かせてくれるんだ~!って。
何が言いたいかというと、今日のプログラムは、自分の作曲ではなくて、初期バロックから現代まで、誰かが過去に書いた曲。でも、その曲も、Playerが魂を吹き込まないと、生きることはないんだ~って。
そこに気がついてから、私の演奏って、変わったよね?意識の問題なのだけど。
同じ曲でも、他の人が演奏すると、その人の形として生きてくる。私が演奏すると、私の形として生きてくる。それが必ずしも、作曲家が思っていたようになるとは限らない。私が思っていたようになるとも限らない。上手く行かないかもしれないし、作曲者の意図とは、全く見当違いなことをしてるかもしれないし。
更に、目の前にオーディエンスがいると、その人たちによっても変わってしまう。
パフォーマンスという意味で、リサイタルと試験は違う。違うけど、ある一定の緊張感の中で、自分がどんな演奏をするのか知りたいから。きっといい練習になるはず。
ただ、できることを私なりにやるだけ。緊張してないと言えば、嘘になる。不安じゃないと言えば嘘になる。緊張していて不安で当然だよね。それでいい。楽しんで来る。一曲一曲がその場に生きていく瞬間を楽しみたい。
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