2022年7月の観劇録(その2)

スルメが丘は花の匂い＠紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
いやぁ、あそこまで客席が男性だらけとはびっくりびっくり…両サイド男性だとサザンシアターの座席はかなり窮屈でした。苦笑
一転して舞台上はメルヘンチックな童話の世界で、でも何故かスルメを作っているという街にトリップしちゃった女の子の物語で、誰もが知ってる色んな童話も巧みに会話などに織り込まれていて面白かったです。コントと演劇って紙一重だな…を実感した作品。あと、吉岡里帆ちゃんの声も好きなんだよなぁ、と再確認。笑

ザ・ウェルキン＠Bunkamuraシアターコクーン
途中中断になって、観られないんじゃないかとハラハラしましたが、無事再開してくれて観ることができました。この戯曲を書いたのがイギリスの若手女性劇作家ということにまず驚き、また、以前観た『チャイアメリカ』もこの方の作と知り、二重に驚きました。キャストは吉田羊を始めとしてほとんど女性で、その女性陣のひりひりする会話の応酬にハラハラドキドキ。凄いもん観た感があるお芝居でした。ホント、観られて良かったなぁ。
大原櫻子ちゃんのラストに向かっていく際の凄みのある演技には圧倒されました。一方でラスト近くの那須佐代子＆那須凛親子のセリフのやり取りは、ちょっとしたほっこりポイント(笑)。(場内アナウンスは多分西尾まりさんでした～。)

鎌塚氏、羽を伸ばす＠本多劇場
鎌塚氏も6作目。安定の面白さと少しのビターさがいい塩梅。二階堂ふみちゃん再登場も嬉しかったなぁ。ふみちゃんが目を剥いてセリフを言うのが結構ツボ。櫻井海音くんは初舞台とは思えない、こなれた感じが良かったです。鉄オタ貴族の西田尚美ちゃんは肝心の鉄オタゼリフが聞き取りづらかったのが少し残念でしたが、楽しそうに演じていて、こちらまで笑顔に。欲を言えば、三宅さんも櫻井くんもドラマーなので、コメディということで多少無理やりでもドラム関連の何かを放り込んでほしかったなぁ…、倉持さん！と思いました。執事なんて何歳になってもできる職業だし、絶対次回作もあるよねと勝手に思っていて、次回作も楽しみでしかない。

ピンクスカイ 岩崎 う大 鈴屋出版