美味!な日々

2024年4月の観劇録(その1)

VIOLET@東京芸術劇場プレイハウス
藤田俊太郎演出版の日本初演は全くチケットが取れず涙を呑んだ作品。藤田氏のロンドン演出挑戦を追ったドキュメンタリー番組も見ていたから、初演キャスト版もめっちゃ観たかった…。
最初の数分間、音楽も歌もセリフも無し、で、アメリカの黒人運動を見せる演出、斬新。あと、その冒頭のシーン含め、肌の色とかバイオレットの顔の傷とか、比較的観客の想像力に委ねているのも面白い。同じ藤田氏演出の『ラグタイム』では白人を演じていた東啓介がこちらでは黒人を演じているのがまた面白い。やはり彼の歌唱力、歌唱の力強さは凄い。そして、spiのダディも素晴らしい。不器用な父親役と優しい歌声がスパイス的な感じで効いている。そしてそしてsaraちゃんがすっかり元気そうで歌いまくってて喜びしかない!テレビ伝道師のショーのシーンの谷口ゆうなの歌唱がまたブラボー。原田氏のテレビ伝道師役もブラボー。楽曲はカントリー調だったりゴスペル調だったりと全体的にいい曲がそろっていて、CDが欲しくなります。バンドが全員帽子被って演奏しているのもなんかいい。

子供ヴァイオレットが結構出番あるのが驚きで、『マチルダ』やっていた子などスキル高い子役が頑張ってたけど、13歳の役なのにどう見ても13歳に見えない小学生が演じているというのだけが謎。何か意味があるのだろうか。。
驚いたのが、ヴァイオレット役によって、演出が全然違うということ。衣装だけでなく、各シーンの細かい動きが全然違って、たまたま2日連続で屋比久版と三浦版を観たのだけど、びっくりするくらい違った。相手するシーンが多いキャスト陣は大変だったに違いないけど、それぞれのヴァイオレット像が出てて良かったです。個人的には三浦版の方が好み。彼女の歌声も好き。
ヴァイオレットのテレビ伝道師に対する盲信だけは最初から最後まで違和感が付きまとうのだけど、こちらが日本人だからかも知れないな。

銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件@日本青年館ホール
映像とダンスを巧く使っている感じのファンタジー。舞台だから何でも有りで、最悪観客の想像力に任せれば良かったりするから、舞台化不可能と言われた作品を舞台化した、はちょっと
言い過ぎかな。と、花總まりさんの歌はちょこっと&歌詞が無いので、歌も注目!もちょっと言い過ぎ。とは言え、原作知らないけど、脚本はきっと大変だったろうと想像はできる作品でした。
個人的には入山法子ちゃんが演じたキャラが一番好き。あと、栗原さんの声がやはりめっちゃ素敵でした♪♪

あのよこのよ@PARCO劇場
安田章大くんの歌も楽しめる青木豪さん作・演出の不思議時代劇。やっぱ安田くん出演だと、歌声の魅力からか、皆さん彼に歌わせたくなるのねぇ。観る側もぜひ聞きたい!のだから、わからなくはない。(笑)
青木さんが、観に行けなかったユニット「おにぎり」の御三方の魅力を余すことなく見せてくれるのがとても嬉しく、劇中で「おにぎり」が連呼されるのも青木さんのリスペクトだろうなぁとニンマリ。そして今回も池谷のぶえさんが最高でした~。


 
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