2024年3月の観劇録(その1)

骨と軽蔑＠シアタークリエ

手練れの女優7人(豪華！)による不条理系。いやぁ、KERAさんらしくて、且つ日比谷の客層に少し寄り添っている優しさが垣間見えるのがとても素敵で面白い作品。ハッピーに終わりそうに見せかけといてそうじゃない(なさそうな)ところもKERAさんらしい。
犬山イヌコさんが珍しくめっちゃ客席に語り掛ける、語り掛ける。KERA作品が初めての観客は確かにこれがあるとホッとするかも。日比谷の劇場で初めて新作を上演するKERAさんの不安さも滲み出てる感じがして、クスっとしちゃう。前に井上芳雄も同じような事を言っていたけど、下北沢小劇場から日比谷大劇場まで観る私みたいな演劇好きはそんなに少ないのか？
作品は超良かったけど何か物足りないと思ったら、パンフ読んでわかった、KERAさん作品お馴染みのオープニングが無いんだった。そうかそうか。そしてそのパンフレットがとてもとてもおしゃれで手が込んでて且つ読み応えがスゴイ。
複数回観劇すると、2回目以降は年齢のせいか、睡魔発生機会が増えてしまうのだけど、それでもやっぱり複数回観て初めて気付く・わかることもある。今回も3回目にして理解したセリフがあって、行って良かったなぁ。あと、Xで誰かが客入れ曲について文句言ってたので、どんな曲かと思って行ったら、確かにエッジの効いたと言うか普段の生活では出会わないかも…という曲ばかり。でもそれがとても面白いし、演出の一貫なのだからこれも含めて楽しまないと…とも思う。

カム フロム アウェイ＠日生劇場
胸がいっぱいになりました。ノンストップミュージカル。キャストが私には豪華過ぎて好きすぎてとにかく目が足りない。笑　日本ミュージカル界のアベンジャーズとは言い得て妙。
9.11の影でこんな事が起きていたとは知らなかったので、この事実を知ることができたのも良かったなぁ。
バンズヴィジット同様、 ミュージカルにしては短い上演時間なのだけど、バンズヴィジット同様に心にも耳にも残る素晴らしいミュージカルです。これも2回目の観劇で動物の声も舞台上で演者がやっているのがわかったので、複数回観劇して良かったわー。(バンズヴィジット同様にいいミュージカルの匂いを感じたので、チケットは数枚ゲットしておいた。)
とにかく感動するので、ずーっと拍手していたいの＆スタオベしたいのだけど、とにかくノンストップでほぼ全員出ずっぱりなので、キャストは疲労困憊なのでしょう、、、、カーテンコールも2回しかないのはしょうがない。なので、2回目の登場でスタオベしないとスタオベできないと1回目の観劇時(初日翌日)に学び、2回目観劇時はバッチリでした。笑