上野秀明、種中和義、能勢寛子氏によある3人展が続行中です。
上野氏は(良い意味で)不思議な人です。
初日に素晴らしい作品を作り上げ、私も感心していたのですが、後日やって来て惜しげもなく壊して別の作品に作り変えてしまったのです。「前の作品よかったよ。モッタイナイな~。」と言っても知らぬ顔。
かと思えば、トイレに作品を設置して出てくるのですが、ドアの隙間から漏れ出てくる光から判断して、トイレの中では光が変化している様子が伺えます。
しばらくして彼は黙ってトイレへ入り作品をを持って出て来たのですが、彼は「パフォーマンスは終わりました」と言ったのです。
「今からトイレでパフォーマンスをします」という言葉の一言もなかったので、そのパフォーマンスを目撃した人はいないのです!
種中和義氏も何やら訳の分からないことを呟きつつ、まったく脈絡の無いままに目を見張る作品を作り上げてゆきます。
私たちはトイレの中で何かがあったという事しか分からないのです。
能勢寛子氏にいたると「私は何故この展覧会に参加したのかしら?」と自問自答しながらとても楽しそうに展示していました。彼女にとっての人生は楽しくて仕方が無いもののように見えました。
「作品はウソ偽り無く作者そのものが現れ出る」ということが良く分かる展覧会になりました。
それにしても今回のグループは(良い意味で)とても変わった人達です。
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今後の予定
6月 2日~6月13日 前衛華道展
6月16日~6月27日 へぼ俳人による 俳画、写真俳句 展