さんぜ通信 横浜版 2008.2.11より
今年は本堂で豆まき大会
熱狂の豆まき大会 (この写真は教区のT昌院さまよりいただきました)
さる二月三日、毎年恒例の節分大豆まき大会が倫勝寺・鳳倫閣で開催された。
前日夜中から降り出した雪にもかかわらず、二百五十人あまりの熱心な檀信徒が参詣され、今年一年の除災招福を祈願した。
参詣された方々は午後一時からの「福笑い節分寄席」を観覧。柳亭燕路さんや三遊亭あしかさんの落語、ベテラン東 京二、たかしさんの漫才などで福笑いを堪能し、引き続いて行われた大祈祷法要、豆まき、福引等で今年の福をしっかりとつかみとっていかれた。
福笑い節分寄席
住職の登場
大般若経の転読。寒い外とは別世界の熱い御祈祷
さあ、いよいよ福引の始まり!
例年、一斗缶十個分という大量の豆をまくことで知られる倫勝寺の節分会だが、今年は少々様子が違ったようだ。夜半から降り出した雪はやむことを知らず、三日も一日中降り続けた。 少々の雪であれば例年通り外に豆まきをする計画であったが、時間が経つにつれ足元が悪くなり「寒さから風邪を引いたり、雪で転倒したりする人が出ることが心配」(住職談)であったことから、急遽本堂での豆まきが決定した。
本堂いっぱいに「福は内」の声
毎年昼前には売り切れるほど人気の福豆も、今年は大量に売れ残る懸念もあったことから、豆まきは袋入りの福豆を使用することになり、それを知ったお客さんは大喜び。
「奪い合ったりすることなく、みんな分け合って豆を拾ってください。福は~内」との住職の声をきっかけに歳男・歳女や武蔵丸親方、藤島親方、垣添関など武蔵川部屋の人気力士たち、落語家の方たちが一斉に豆をまくと、本堂いっぱいに大歓声が挙がった。
「こんなにたくさん拾えるなんて、今年はきっといことがあるわ」喜びの声があちこちで聞かれた。
万全の準備も雪には勝てず
目を覚ますとそこは、山形、ではない。
十七回目にして始めて本堂での豆まきとなった今回の節分会。三日が日曜日と重なったことから大幅な人出増が見込まれ、倫勝寺・合掌の郷では入念な準備、打ち合わせが行われていた。「一五〇〇人来ても大丈夫なように」(住職)万全を期して迎えた節分会だった。しかし「夜中に雪が降り積もっているのを見て、愕然とした」(関係者)というように、今回ほど天気を恨めしく思ったことは無かったという。「一生懸命準備に尽力してくれた職員や関係者の皆さんに申し訳なくて・・本当にありがとうございました、お疲れさまでした。」(住職談) 地球規模での天候不順が続く昨今だが、来年は良い天気で節分を、そして立春を迎えたいものだ。
横浜は鬼もビックリの大雪!
横浜地方気象台は、三日の積雪が七センチと発表したが、合掌の郷近辺ではそれ以上の積雪があったようだ。雪国育ちの住職にとって雪かきは慣れたものだが、それでもひさしぶりに使うスノーダンプは腰にこたえるとのこと。
「除雪機を出すほどでもなし、すってん転んで怪我をする人がいたわけでもないし、まあこれでよしとするベエ」
法要のあと、腰を伸ばしながら方言で話す住職であった。
大人気! 節分精進料理
節分の時にしか食べられない倫勝寺の精進料理。住職手作りの料理は、すでに昨年末に予約がいっぱいになる大盛況。お召し上がりになりたい方は、是非早めにご予約ください。