人間っていつまで生きるんだろう。
そりゃあ「死ぬまで」だよなぁ…。
そんな当たり前な事を、特養の入居者さんを見ていると思ってしまいます。
私は事務所内勤務ですが、色々な用事で、入居者さんのユニットにも足を運びます。
私の職場の特養は、9割以上が認知症の方です。
寝ているか起きているか分からない様子で、ただずっと椅子に座っている方。
ベッドでほぼ寝たきりの方。
机をバンバン叩き続ける方。
コップをず〜っと舐め回している方。
外出できるわけでもなく、食事の時間、お風呂の時間、寝る時間…毎日のルーティーン以外、何の変化も無い日々。
居室が並ぶユニットから出る機会もありません。半径数メール以内が「全ての世界」です。
これが毎日ずっと続くわけです。
そう、亡くなる日まで…。
『特養の方が退所される=亡くなる』
が殆どですから。
そんな光景を目にすると、どうしても思ってしまうんですよね…。
こんな日々が死ぬまで続くなんて、耐えられないな…と。
きっと私だけでなく、あの光景を見ると、元気な人は皆、そんな風に思うとおもいます。
だから、入居者のみなさんが、どうかそんな毎日を苦痛だと思わず、できれば、楽しいと思えるほどの認知症でありますように…と、思わずにはいられません。
通常モードだと「可哀そう」「あんな風に生きるのなら早く死にたい」とか思うのですが、認知症になるとそれもわからない。
ボーダーの状態が一番つらいですね。
生徒さんともお話するのですが「ボケてしまえば辛いも格好悪いもないからね」「ボケたもん勝ちやなぁ」と。
今は医療もよくなって・・・ですが私たちの頃には予算もなくなって今のような環境ではなくなるかも?
その分、平均寿命も短くなるかもですね。
認知症の入居者さんで、いつ見てもニコニコ笑ってて、話しかけると嬉しそうに「うふふふ」と笑う方がいてはるんです。
同じボケるなら、怒るタイプや無表情タイプより、ニコニコ型が良いなぁ。きっと、あの人は毎日楽しいんやろうなぁ〜。
よっぽど行いの良い人生を送ってきて、そのご褒美かな? なんて思います🤔
ただ、やっぱり家族を思うと、家族の事も分からないぐらいにボケた上に、金銭的や色んな事でお世話になるとしたら、やっぱ長生きはしたくないなぁ〜😅
生きる喜びも何も…人間の尊厳とは?
誰の意思で生きているのか?単なる生命体と人間の違いとは何なのか?とか考えてしまいます。
頭がハッキリしていて、身体が不自由の方が本人は辛いんじゃないかな?
頭がボケてしまい身体が健康なら、周囲が大変じゃないかな?
そんな風に思ってしまいます。
やはりピンピンコロリが理想です。
ほんと、その通り‼︎
病気にしろ認知症系にしろ、自分で「生きている感」が無く「ただ生かされている」という状態にはなりたくないなぁ…と思いますけど…こればっかりは分からない🥲
特養の人々を見ていると、これぞ老後の「ザ・現実」って感じがします😅