森の徒然草

フローリングキズ補修、建材キズ補修のリペアマスター・森の思索や雑感を日々綴った日記。

父の作品見つかる

2016-10-22 | 日記

48年前に37歳で他界した父。当時私は5歳でした。木工職人だった父の作品が見つかった経緯・・・それは、漫画の一コマから始まりました。
これです。看板部分以外はぼかしを入れてあります。

ここです。

同級生の漫画家がある有名誌に連載している自伝の中に出てきた小鳥屋さん。現在は廃屋となっています。ここが親戚宅だったため、掲載号をお送りしたことがきっかけで、従妹と35年ぶりに連絡を取り合うように。
それだけでなく、「森大二(私の父)が作った箪笥と机があるが、いりますか?」とのこと!!!
これが箪笥です。

そしてこれが机。

故郷四万十市まで出向き、引き取ってきました。箪笥も机も、50年も経っているだけあり、無垢板が割れています。

しかしながら、接合部分の留め加工、こんな細工は今ではめったに見られないものではないかと思います。

机の天板も、見事に割れが入っています。

私たちリペアマスターの仕事の道具は、元々アメリカやドイツなどで使われていた物です。
それは、ひとつの家具を何世代にもわたって大切に使い続けるという文化の中から生まれ出でた道具だったのです。
この家具が私のところに来たのも文字通り「縁」。ゆっくりと時間をかけてリフィニッシュし、あと50年使えるように直してみようと思います。

ちなみに、弟が保管していた、森大二(父)作の、肩たたき兼孫の手。勿論、これも50年以上前のもの。
げんこつ部分の木が割れています。よく残ってたなあ。

 

コメント
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