作品の詳細も承知しておらず、数回見ただけだったのですが、最終回で主人公が語ったセリフが印象に残り、感想を記そうと思いました。
ウィキによれば、「猫との交流を通じて人々が自身を見詰め直し成長していく様子を描く再生物語。」だそうです。妻を失った主人公自身と、猫を通じて出会う人たちの「再生」がテーマのドラマでした。
興味を持った理由は、主人公の「家具修理屋」という職業が、私の仕事とかぶっていたからです(笑)。
最終回の終盤で、主人公が修理品の家具を眺めながら、「あちこちにキズがあっても、まだ使えるんだ・・・。」と語ります。その後のセリフが極めつけ。「キズがあっても生き返ることができる・・・キズはキズでいいんだ・・・。」と。
キズを消す仕事をしている立場から思わず「おい、!」とツッコミを入れてしまいましたが、不思議と共感できてしまいました。
歴史や思い出として、キズもむしろ残しておきたい時もあります。私たちの職種はとかく技術や腕を誇り、どれだけ完璧にキズをわからなくしたかが重要視されがちですが、本質的には、私たちの仕事は目に見えるキズに着手しながらも、実はお客様の気持ちの中にある傷を治させていただいてるんだ、と考えています。
「どんなに完璧な仕事をしても、お客様に喜ばれなければ0点。」
「同じキズでも、お客様にとって、残しておきたいキズもあれば、あったら絶対に嫌なキズもある。」
これからも、お客様の気持ちに沿ったお仕事を、させていただきたいと思います。
お盆は例年の如く、無意義に過ごしています。自宅の裏にある、メダカ池の蓮の蕾は、
たった一日だけ、美しく咲き、
次の日にはもう、散る準備をしていました。なんという潔さでしょう。この世に永遠に朽ちないものはないんだよ、と教えてくれているようです。
そして次の蕾が。
蓮って蕾を愛でる花なのかな?と感じました。