定年夫婦の暮らし方(店長日記)

盛岡に住む定年夫婦(昭和20年生)の暮らしを分ち合います。

115回ピースボート世界一周航海記その22(マイアミ港、モノレール、リトルハバナ)

2024年01月21日 | 思い出の旅行

 2023年ピースボート航海記 その6(アメリカ・マイアミ港)

     第34日目 ジャマイカ オーチョリオス港出港(2日目)

            9月25日(月)時差10時間
 *乗客対象避難訓練9時 *パスポート受け取り
 参加予定セミナー 11:00〜12:00「わくわく寄港地マイアミ&ニューヨーク」
          11:00〜12:00「カナダの先住民族についての紹介」


 6時30分、カミさんの音で目が覚める、カミさんはラジオ体操に行ったようだ。洋上はまだ暗い、水平線上に雲が漂っているが上空には青空も見える、いつもの景色だ。海の色は濃い青、紫色が入っている様な色、陽が充分に差し込んでいないので暗い色なのだろう。
 7時30分、カミさんが帰ってくる。体操は終わっていたとのこと。
 8時、朝食、お粥(少し硬めになった)、焼き魚、スクランブルエッグ、野菜の煮物、オレンジ、メロン、コーヒー牛乳。9時過ぎ、船内放送が入る、英語なので分からない、部屋に戻ることにする。部屋でトイレ、歯ブラシを済ます。警報が鳴った(短音7回、長音1回)のでマスターステーションA(7階)へ行く、IDカードを読み込んで終了、帰室する。
 11時〜12時、「わくわく寄港地〜マイアミ&ニューヨーク〜」に出席する。
 アメリカについて
  面積:962万㎢
  人口:32,200万人
  温度:マイアミ   30℃   緯度 沖縄  スペイン系住民が多い、キューバから避難民
     ニューヨーク 18℃   緯度 青森県
  ・マイアミで対面審査を行うとニューヨークでの対面審査はなし。 
  <マイアミ>
  ・停泊場から街まで2km 
  ・メトロムーバー(新交通システム)無料
  ・トロリーバス          無料
  ・路線バス            有料
  ・タクシー(黄色)        15%程度のチップ必要
  <ミューヨーク>
  ・停泊場からタイムズスクエアまで歩いて15分
  ・自由の女神像は着岸1時間前に見られる。(5時前?)
  ・セントパトリック教会(カトリック最大規模)
  ・セントラルパーク、メトロポリタン美術館、グッケンハイム美術館
  ・ブルックリン橋は徒歩で30分で渡れる
  ・自由の女神はリバティ島、エリス島には移民博物館がある。
  <注意>
  ・路上飲酒喫煙禁止
  ・チップはタクシー、小規模レストラン等は必要
 カミさんは同時間「私のライフストーリー〜カナダ先住民族について紹介〜」を聴講。
 12時30分、5Fのレストランで「五目寿司、カレーうどん、サラダ、オレンジ」の昼食。
 13時、帰室。
 13時50分、7階後方、ビスタラウンジでパスポートの受け取り。帰室して昼寝、その後、私はスケッチの彩色作業、カミさんはデッキで読書(聖書)。
 19時30分、5階食堂で夕食、サラダ(焼きトマトとチーズ)、スープ(野菜、パン、鱈)メイン(魚のフライ)、デザート(アイスクリーム)美味しかった、食後、アトリュームでピアノ演奏を聴く。
 14階へ移動し、マンゴとりんごのデザート。
 20時、帰室、貨物船の灯り、遠くに雷の閃光が走る。
 22時、陸地か、遠くに僅かに灯りが点々と続く、(進行方向左側)

第35日目 
 9月26日(月) マイアミ港、ターミナル 1日目  *時間時差11時間
 12:00 マイアミ港、ターミナル着岸予定 着岸後、港内ターミナルで入国審査
 10階は14:30頃 ・パスポート ・IDカード ・寄港地情報用紙 持参のこと

 7時30分、起床、カミさんは散歩に行くと言って出ていく。まだ夜明け、薄暗い、雲が空を覆っている。海の色も濁っている。窓からは何も見えない。
 8時、朝食、品の良い老夫婦を見た、落ちたゴミを拾い、テーブルを持ってきたティッシュで拭いていた。気持ち良い光景だった。
 9時30分、帰室、一休みと下船準備
10時過ぎ、陸地が見えてきたので前方デッキに移動、既に数人の人が見物していた。マイアミの全景が見える。高層ビル群が左右前後に広がるものすごい規模だ。パノラマで撮る、パノラマでなければこの雰囲気は掴めないだろう。やがて右手にサウス・ポワント・ビーチが見えてくる、ビーチの左の水路を進む、奥の左側の水路は貨物船用に見えた。右手に水路に並行して橋のような道路があり、エンジン音が響いてくる。道路の奥には住宅(別荘か?)があり、レジャーボートが係留されている。
 12時、PW号は左手の岸壁に着岸した。
 12時30分、14階で昼食、まだお腹がこなれていないがお粥、魚のフライ、野菜と肉の煮物、キャベツを食べる、デザートはケーキ2種類を半分づつと日本茶。
 1時過ぎ、帰室、カミさんは昼寝、まだ、審査の案内はない。12階と11階の呼び出しがあった、ほぼ時間通り、10階は予定では14時30分、カミさんを15分前に起こしたら、呼び出しのアナウンスが入る、慌てて支度して7階へ、またもや、大勢の人で大混乱状態、指定階に関係なく集まっているようだ、スタッフが12、11、10のプラカード(部屋の階12階、11階、10階の乗客の意味)を示していたので列を抜けて先に進むことができた。審査会場でも人でごった返していたが何とか列を作り整然としていたので一安心。
 15時過ぎに外に出ることができた。早速、方向を見極め、歩き始める。暑いので大変。公園を抜け、大きな Port Miami Bridge を渡りBayside Market place に向けて歩く、長い坂道は大変だが景色は素晴らしいし風が心地よかった。Port Miami Bridgeを抜けると目の前に古いタワーが見える、地図には Freedom Tower と記されていたので行ってみる、残念ながら工事中で閉鎖されていた。

 歩いているとモノレールの駅を発見、小さいので全く目立たない、入口に看板があり路線図が表示されていた。無料でもあったので試しに乗ってみることにする。山手線のように一周すると同じ駅に戻れる、距離の短いので時間も掛からなそう。ホームに上がると、間も無く電車が到着、乗客は少ない、思いがけずマイアミの景色を楽しむことができた。このモノレールは無人運転だったがホームには銃を携帯した屈強な警備員がいた、駅員も運転手もいないためか、無人化も限度がある。

 乗ってみて便利だった、現在の路線(テスト中と思われる)は近距離だが将来は路線を延ばし市民の足になっていくものと思われる。モノレールなので土地の買収や設置費用も抑えられ、工期も短縮できる。

 モノレールを降り、目的のリトルハバナに向け歩き始めたがおおよその方向しかわからない、それも地図にないのであやふや、止むを得ず、通りかかったピースボートの乗客グループに聞く、日本語の地図を出して調べてくれたが遠いと言うことだけしか分からなかった。英語が堪能な一人の女性が通りかかった若い二人の女性に聞いてくれた、大変だからタクシーで行ったら?ウーバーだったら直ぐにきてくれるとのこと、お願いする。タクシーに乗ると通りをいくつも抜け、橋を渡りかなり走った、歩ける距離ではなさそう。到着したので料金を払おうとしたら運転手からネットで精算済みと言われた。現金払いOKと言われていたがウーバーを手配してくれた女学生が負担することになってしまったようだ。申し訳なかったが何ともならない。息子の友達から預かったプロモーションCDをプレゼントしていたので少しは気が晴れたが、、。

 リトルハバナは通り全体がワイキキの雰囲気では無く、行ったことがないのでハバナ?かどうかわからないが、行ってきたばかりの中南米だった! 黒人が多くここでは白人は小さくなっている、汚らしい雰囲気の店が並ぶ、音楽の音量も凄い、一角ではスタッフも俳優(?)も黒人だけのロケ(映画?テレビ?)をやっていた。野次馬もほとんど黒人だった。

 レストランかと思ったら黒人が麻雀?をしていた、ここは雀荘か?のんびり歩いていると後から来た黒人の老人にどやされた、2回も。「邪魔だ!」と言った印象。「いくらかくれ」と物乞いをしている老人、女性もいた。
 カミさんは帰りが心配で気がそぞろ、見物もそこそこ、帰り始める、途中で夕食で一緒になったマレーシアの人がパン屋で食事していた。美味しい!と言っているので我々も入って2種類のホットドック?とオレンジジュースを頼む。18ドル50セントだった、高い?がパンもジュースも美味しかった。白人の客はいない、我々と黒人だけだ。
 トイレもすまし元気ができてきた。パシフィック・ワールド号目指し、歩き始める、街の雑然として雰囲気が続く、店も凄い、物置のように展示(?)している雑貨屋さん、二の足を踏むような床屋さんもあった。
 老齢の女性二人組(ピースボートの乗客)がタダのバスを待っていた。カミさんは歩くと強気、ひたすら歩く、やがて白人が目立つ地域になってきた。犬を散歩させる若い女性、サッカー練習場もあった。1時間以上歩いた頃、モノレールの駅が見えた。これで「College Bayside駅」まで行けば帰れる。目立つ建物、オレンジ色にライトアップされたFreedomTowerが見えてきたときは気が楽になった。   
 Bayside Market place の中を見物しながらPort Miami Bridge に向かい、この最後の難関を乗り越えた。8時を少し過ぎたばかり、14階のレストランに間に合いそう、手荷物のX線検査を受け、帰船、そのまま14階へ行き、つまみを取り、ビールを頼みに行ったらアメリカ停泊中は酒類は売れないとのこと、代わりにコーラを頼む、氷で冷やされたコーラは格別だった、コーラがこんなに美味しいとは、新たな発見だ。ただカミさん曰く、コーラもいいが氷がよかったと、私も同感。(ピースボートのビュフェ形式のレストランの氷は製氷器で作るため小さくてすぐ溶ける、有料の飲み物には販売しているような立派な氷?)
 8時30分、帰室、私は先にシャワーを浴び、洗濯をして記録を記載、カミさんがシャワーを浴びるのを待って、ジャマイカビール「Red Stripe」で乾杯する。これまた美味しい、よく歩いたご褒美だ。
 海辺一帯にある高層ビル群、ヨットハーバー、車、別荘は豊かなアメリカの象徴だ、一方ホームレスの多さ、リトルハバナの雑然とした汚さはこれが同じアメリカか、アメリカ社会の格差それとも多様性の表れか?
 リトルハバナが存在していると言うことは清潔で整然とした街に住む観光客にとって雑然とした何かわからない混沌さが求められると言うことであろう、。中南米の観光客はどう反応すだろうか。

第36日目 マイアミ港、ターミナル 2日目 9月27日(火)
*時間時差11時間
 12時30分までにターミナル検査場に戻ること  13時帰船リミット
 6時30分、起床、洗顔、カミさんは留守、昨日のまとめで過ごす。
 8時、朝食、パン、茹で卵、ソーセージ、ハム、チーズ、ヨーグルト、コーヒー牛乳。
 9時、準備ができたので下船する。マイアミ子供博物館を目指したが地図上の橋の位置が違っていた。実際はもっと、遠い位置にあった。今回は諦め、教会を目指すことにする。
 Port Miami Bridgeを渡ろうとしたところ、バス停でピースボートの面々が待っている。我々も仲間に入って待つことにした。手前にあるバス停に移動したところバスがやってきた、慌てて引き返し、無事、バスに乗れた、その後もバスを目指している人を待ってくれた親切な運転手だ。 
 Bayside Merket で降り、教会を目指す。マイアミ大学の近くにあった。黒人が玄関前を掃除していた。中に入ると寒いくらいエアコンが効いている。暗く、一人は椅子に座って祈っている、祭壇前では黒人の女性が立ったままで祈っている、静かで厳粛な雰囲気だ。我々は最前席に座りカミさんは祈り、私は祭壇やステンドグラスを観察した。カミさんから夫婦の祈りをしようと提案された。カミさんは小さな声を出して、私は黙想した。祭壇はゴテゴテ金色で装飾されたものではなくシンプルだった。ステンドグラスは両面全体を覆っており、十字架の道行とイエスの奇跡を表現していた。薄暗い空間にステンドグラスの光が入り厳かだけでなく華やかな印象を受けた。
 今日も目標を果たしたので帰ることにした。Bayside Merketplace に入ってウインド・ショッピング、地元の若い女性の服装にびっくり、タイツ、ミニスカートは極限まで来ていた。ピースボートの乗客で白髪で小柄なおばあさん(80歳代)がフェイスケアをしてもらっていた、店の若い店員が驚いている我々を見てにっこり微笑んでいた。ヨットハーバーが見える場所で記念写真を撮って、いよいよ Port Miami Bridge を目指す。既に数人の人が歩いている、同行者がいると心強い。長い上り坂と下り坂を降りてようやくパシフィック・ワールド号に到着、ターミナルでX線検査、なぜかひっかり黒人の大男の身体検査を受ける、当然、異常なし。部屋の戻り、シャワーを浴び洗濯をする。シャツが汗でびっしょりになっていた。
 12時30分、14階で昼食、混んでいて席がない、何とか相席を見つける。食べ物は少なくやむを得ず、うどんを食べた。
 14時30分、パシフィック・ワールド号は埠頭を離れ、ゆっくり180度回転し船首を外洋に向ける。マイアミのパノラマが素晴らしい、船でなければ見られない。高層ビル、ヨットハーバー、公園の緑がアメリカの豊かさを感じさせる。港から外洋に出るとサウス・ポワント・ビーチとホテル、マンション群が間近に見える。
 PW号はフロリダ半島に沿って航行、まだ高層ビルが横に続いている、更に奥まで果てしないようだ。アメリカの繁栄ぶりを見せつけられた。
 6時過ぎ、14階で夕食、パスタ、サバの味噌焼き風、和風カレー、オレンジ、メロン、デザートは小さなケーキ3種類を半分づつと日本茶。韓国人のKさんが現れ、ニューヨーク、カナダの紅葉見物はキャンセルした事、リトルハバナでは仲間と楽しく飲んで食べたことを話していた。
 7時30分、帰室、今日のまとめ、写真の整理など。いよいよ、ニューヨークだ!

 

     

 マイアミ沖からの風景、高層ビルが続いていた。

  

 マイアミ港を目指す、右側はサウス・ポワント・ビーチ

 

 マンション?

 

 ヨットハーバー

 

 マイアミ入港を見物する

 

 ターミナルビル 

 

 一休み

 

 FreedomTower  工事中で入れなかった 

 

 モノレールの駅(College Bayside マイアミ大学前)

 

 

 モノレールの路線図 どの路線も一周するので元に戻れる

 

 2両連結の可愛い車両

 

 先頭の車両からの眺め

 

 車両の内部

 

 リトルハバナは別世界だった

 

 ピッグス湾事件の慰霊碑 

 

 鶏(幸せのシンボル)の彫刻と記念撮影

 

 麻雀?ここは雀荘か?

 

 ホットドックとオレンジジュースで 合計18ドル50セント         ここで、パシフィック・ワールド号のレストランで一緒だったマレーシア人グループに「美味しいよ!」と声をかけられた。

 

 これでも店?電気がついているので営業している(商品を盗まれないようにする鉄格子?)

 

 モノレールがマンションを突き抜けている(コスト、工期を抑えられることが分かる)

 

 翌日は港から市街地までの無料バスに乗る。

 

 教会内部、不思議な祭壇

 

 祭壇前で黒人の婦人が長い間、祈っていた。

 

 パシフィック・ワールド号はマイアミ港を出航、サウス・ポワント・ビーチにつながる海中道路

 

 こんな家があった。

 

 パイロット船に導かれて外洋に向かう、左は海中道路 

 

 サウス・ポワント・ビーチ 海水浴客で賑わっている

 

 桟橋では釣りをする人が、何が釣れるのか?

 

 パラグライダー

 

 フロリダ沖、パイロット船が伴走する

 高層ビル群が切れ目なく、つながっていた景色はアメリカの圧倒的な経済力を感じさせる。

 

 

 
 


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