2022年度後期のNHK連続テレビ小説第107作目は、向かい風を受けてこそ飛行機は空高く飛べる!空を見上げて飛ぶことをあきらめないヒロインを描く桑原亮子脚本X福原遥主演「舞い上がれ」第3週「がんばれ!お父ちゃん」第12回見ました。
浩太(高橋克典)が仕事に追われているため、週末の遊園地行きが延期になり気落ちする舞(浅田芭路)。江戸時代の絵図を参考にして、ばらもん凧(だこ)に翼をつけることを想像して凧を改造しようとする。しかし凧揚げを行うが、翼がもげて直ぐに落ちてしまう。そのことを浩太に話すと、模型飛行機を持った浩太の写真を見せてもらう。その後、模型飛行機の作り方を浩太に習おうとするが、浩太は仕事が多忙で舞は自力で勉強を始める 。
前の作品が、比嘉家を中心にいくつものサイドストーリーを作り上げ、主人公暢子が埋没してしまったのに、今回は、主人公舞に関わる人々たちを描きながら、きちんと主人公にフォーカスされているのが気持ち良い。これが普通のドラマですよね。飛行機に興味を持った舞、彼女の成長ぶりがきちんと描かれており、浅田芭路ちゃんの素晴らしい演技が光ります。町工場の社長では、日曜日の約束も反故にされちゃうのはおじさんが鉄工所をやっていたのでわかりますし、父は商社マンでしたので、休みに遊んでもらえたのは数えるほど。高度成長期の昭和の子供たちは皆こうだったかな。今回、古本屋「デラシネ」の主人・八木巌(又吉直樹)が初登場。八木は詩集『どこからも遠い場所』を自費出版した詩人の設定ですが、いいですね。
☆☆☆3/4