VRMNXレイアウト作成入門【第六章】レイアウト作成(上級編) 第15回 地形編集(山作り)
ここから先は上級編ですのでやってもやらなくても良いものです(^_^;) ですのでとりあえず現レイアウトファイルは保存しておいて、ここから先作業するファイルはコピーしたファイルを使いましょう。
この回はVRMNXの中で難易度の高い地形編集を行います。何故難易度が高いかというとレイアウターの表示では高さを陰影で表現しているので微妙な高低差など見ても状態が把握しづらいからです。つまり操作自体は難しくはありませんが、思い描いた通りの地形にすることが難しいのです。その難しい状況を少しでもラクにしようと作業方法を考えましたのでお付き合いください。今回は右上エリアの森林部を山にします。
地形編集には石膏ブラシ、削込ブラシ、平滑ブラシ、平面ブラシの4つがツールボックスにあります。盛り上げる石膏ブラシ、堀り下げる削込ブラシの2つで地形を作っていくことを恐らく開発側は想定していると思いますがズバリこの2つは捨てます。盛り上げ、掘り下げは行程中の状況が本当に把握しづらいからです。極端な高低差を作りたいのならば使えます。ですがそういう状況は少ないので使わないのです。使うのは平滑ブラシ、平面ブラシの2つです。
①段々で積み上げていく
まずココに置いてあったエミッター3つを何処かに移動しておいてください。その後ツールボックスの平面ブラシに切り替え、ツール[地形ツール]-[ブラシ形状]のブラシ半径[mm]を150、[地形ツール]-[ブラシ設定]の平面高度[mm]を50にします。そして高度50mmの平面一段目を描きます。
次に高度100mm、高度150mm、高度200mmと等高線を作るように積み上げていきます。これならば状態が把握できるので思った通りの形状が出来ます。
ビューワーで見るとこうなります。当然ながら段々ですね。
②なだらかにする
次はこれをなだらかにするために平滑ブラシを使います。ブラシ半径をやや大きめにして段々が目立たなくなるぐらいに何度も擦るようにブラシをかけてください。
ビューワーで見るとなだらかな小山が出来ました。
エミッターを元の位置に戻します。
山にすると少し樹木が少ない気がしたので数を2倍にしました。
公開するためにツール[レイアウト]-[レイアウト設定]-[システムカメラ設定]のシステムカメラを表示すると設定座標で初期化するにチェックを入れました。
これでレイアウト作成という点では全行程終了です。お疲れ様でした(^^)/ このレイアウトデータはトレトレ等で公開しています。
次回はPythonスクリプトでキー操作による手動運転を実現、次々回はモーションパスでレイアウト内を飛んでみるというオプション的な内容になります。
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