日米欧、袋小路の金融政策
【ワシントン=藤井一明】日米欧の中央銀行が金融市場の不安を鎮めようと苦闘している。信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題の火元である米国では米連邦準備理事会(FRB)は大規模な資金供給など緊急策を連発。他方、欧州中央銀行(ECB)は利下げしにくく、日本は日銀総裁が空席になる懸念を抱える。政策の手詰まりを見越して市場が再び連鎖的な株安などの悪循環にはまる恐れもある。
FRBは18日に開く次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに踏み切るとの観測が大勢。バーナンキ議長らが金融緩和の継続を示唆、雇用の大幅減など景気の悪化が日増しに鮮明になっているためだ。 (07:00)
nikkei20080308
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