【SINGLE 「おかあさん c/w 秘密の合言葉」】
どちらかいうと、ローリング・ストーンズ風であった「ザ・テンプ
ターズ」。今回ご紹介する曲は、週刊誌(『週刊平凡』)で公募した
詞を、メンバーでギターを担当していた松崎由治氏(冒頭の画像:上
段のいちばん右側)がアレンジし作曲した曲、「おかあさん」です。
この曲は1968年 9月25日に第4弾シングルとしてリリースされました。
ヴォーカルはショーケンではなく、松崎氏です。彼は泣きながらこの
曲を歌っていましたが、結果28万枚のセールスを記録しました。
テンプターズは、埼玉県大宮出身のバンドで、1967年10月に「忘れ
得ぬ君」でデビューしました。そして1968年 3月にリリースした第2
弾シングル「神様お願い」がヒットしタイガースの対抗馬との評価に
至りました。流れをつかんだ彼らは、同年 6月にリリースのシングル
第3弾の「エメラルドの伝説」の大ヒット(46万枚のセールスを記録)
で人気を不動のものとしたのです。
テンプターズというと、ショーケンこと萩原健一氏という方が多い
のかと思いますが、わたしは幼いながらも当時から松崎由治氏に注目
していました。なぜならば、タイガースの森本太郎氏と役割・能力が
ダブって見えたからです。まず作曲ができ作詞ができる点において、
彼ら二人は共通していました。いわば、グループの「音楽的ブレイン」
といったところでしょうか。
EP SLKP-1142(ザ・タイガース)
SINGLE SDP-2025の裏ジャケ(ザ・タイガース)
「おかあさん」と同様に詞を一般から公募し発表する企画は、タイ
ガースが先行していました。「花の首飾り」や「白夜の騎士」が該当
します。こちらは『明星』『CX-TV ヤァ・ヤァ・ヤング募集歌』
でした。タイガース発表の両曲は、補作詞も作曲も「専門家」だった
のに対し、テンプターズの「おかあさん」は、松崎氏が手がけていま
した。
「おかあさん」のクレジット
ちなみに、シングル発表された全12枚の中で、松崎氏が作詞作曲
した曲は、以下の通りです。
01.忘れ得ぬ君
02.神様お願い
03.涙を笑顔に
04.僕達の天使
05.秘密の合言葉
06.ひとりぼっち
07.愛の終り
08.俺のものはなにもない
09.若者よ愛を忘れるな
10.理由なき反抗
すぎやまこういち路線でそのイメージを築き上げてきたタイガース。
それに対し、テンプターズはメンバー自身、「松崎由治氏」の才能に
よるところも大きかったのだと、このリストを見て再認識しました。
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シヨーケン以外にもボーカルがいたんですよね。この曲に関しては松崎さんで正解だと思います。
何といっても、オー、ママ、ママ~♪ですよね。頭から離れません。
GSは好きで、私もCD持ってます
ショーケンのハーモニカも響きます。
テンプターズは、その他「純愛」とかカッコイイですよ。
「おかあさん」のB面「秘密の合言葉」もサイコー。
よく比較されていたタイガースとはまた異質な
魅力がありましたね。
>GSは好きで、私もCD持ってます
おお。そうでしたか♪
今後、レノン&マッカートニーさんお気に入りの
GSが登場するかもしれません。
お楽しみに♪