9日、思いがけず早い時間帯に帰宅することができた。居間でくつ
ろごうとテレビのスイッチを点灯。今更ながら気づいたのだが「リモ
コン」がもはや身の回りの生活ではデフォルトになっている。それは
さておき、このような状況のときは「よいプログラム」と出会うこと
が多い。先日ご紹介した「アベーロード」も然りである。
今日は・・・。NHK総合で『クローズアップ現代』と出会った。
テーマは「常用漢字」である。常用漢字を追加する件で、論争が巻き
起こっているとのことだ。「虎」はOK。「鷹」はNG。だからこの
起案に対して東京都三鷹市が疑問視しているということを最初に取り
上げていた。
次に、「憮然」(ぶぜん)の「憮」の文字が常用漢字でないため、
新聞記事上では「ぶ然」として表記されていることを取り上げていた。
朝青龍、ぶ然とした表情で敗戦を振り返る
「ぶ然」という意味を街角でインタビューしていた映像が面白い。
ぶ然・・・って、怒っている状態のことでしょ?
という回答が多かったようだ。「ぶ然」とは「がっかりしている状態」
のことである。これを漢字で表記すれば「憮然」。「憮」という漢字
を分解すると「心」+「無」だ。「心が無い状態」→「がっかりして
いる状態」となるわけ。これは、ひとつの語を中途半端にひらがなと
漢字で表記していることの弊害であろう。
私も反省することであるが、とにかく最近「漢字を書けなくなった」
人が増えているそうだ。
「卒業」を「率業」と「生徒」を「生従」と誤記
ところで、常用漢字とされる判断基準は何であろうか。それは使用
頻度である。調査対象についてはここでは省略するが、なんでもいち
ばん使用頻度の高い文字は・・・「俺」という漢字とのこと。最近は
ネット上の領域も調査対象とされているらしい。従って「俺」を常用
漢字に入れるべきかは意見が分かれたそうだ。結局入れたということ
だが・・・。なるほど。
「しんにょう」。小学校の頃に「書き方」という授業があって先生
から教わったことを思い出す。『「なぞ」を漢字で表記せよ』と問わ
れたら・・・。ほとんどの方は『(「一点しんにょう」のなぞ)』と
表記するだろう。なぜこのようなまわりくどい表現をするの・・・?
との声が聞こえてきそうだ。あなたのパソコンで「なぞ」と入力して
変換すると・・・。「謎」。そう、『(「二点しんにょう」のなぞ)』
しかスクリーンに表示できないのだ。手書きパッドを使っても、候補
として表示される文字は「謎」である。まさに「謎」の世界。「一点
しんにょう」、「二点しんにょう」に関係する漢字として「逗子」の
「逗」や「辻」などがある。現在では「二点しんにょう」に統一され
ているが「一点しんにょう」に戻す協議をしたところ「コンピュータ
ソフト業界」から一斉に反発を受けたそうだ。それは、変換ソフトの
入れ替えが必要になるためだ。確かに流通しているソフトを改変する
ためには、膨大は費用と時間がかかるだろう。
こんな調子で番組は続き、最後に作家の井上ひさし氏が次のように
まとめていた。
日本語における漢字の位置づけを
子どもたちに理解させることが必要だ
確かにそうだが、と同時に何か哲学的な色彩も感じた。
↑If this article is quite good, will you please click?
ろごうとテレビのスイッチを点灯。今更ながら気づいたのだが「リモ
コン」がもはや身の回りの生活ではデフォルトになっている。それは
さておき、このような状況のときは「よいプログラム」と出会うこと
が多い。先日ご紹介した「アベーロード」も然りである。
今日は・・・。NHK総合で『クローズアップ現代』と出会った。
テーマは「常用漢字」である。常用漢字を追加する件で、論争が巻き
起こっているとのことだ。「虎」はOK。「鷹」はNG。だからこの
起案に対して東京都三鷹市が疑問視しているということを最初に取り
上げていた。
次に、「憮然」(ぶぜん)の「憮」の文字が常用漢字でないため、
新聞記事上では「ぶ然」として表記されていることを取り上げていた。
朝青龍、ぶ然とした表情で敗戦を振り返る
「ぶ然」という意味を街角でインタビューしていた映像が面白い。
ぶ然・・・って、怒っている状態のことでしょ?
という回答が多かったようだ。「ぶ然」とは「がっかりしている状態」
のことである。これを漢字で表記すれば「憮然」。「憮」という漢字
を分解すると「心」+「無」だ。「心が無い状態」→「がっかりして
いる状態」となるわけ。これは、ひとつの語を中途半端にひらがなと
漢字で表記していることの弊害であろう。
私も反省することであるが、とにかく最近「漢字を書けなくなった」
人が増えているそうだ。
「卒業」を「率業」と「生徒」を「生従」と誤記
ところで、常用漢字とされる判断基準は何であろうか。それは使用
頻度である。調査対象についてはここでは省略するが、なんでもいち
ばん使用頻度の高い文字は・・・「俺」という漢字とのこと。最近は
ネット上の領域も調査対象とされているらしい。従って「俺」を常用
漢字に入れるべきかは意見が分かれたそうだ。結局入れたということ
だが・・・。なるほど。
「しんにょう」。小学校の頃に「書き方」という授業があって先生
から教わったことを思い出す。『「なぞ」を漢字で表記せよ』と問わ
れたら・・・。ほとんどの方は『(「一点しんにょう」のなぞ)』と
表記するだろう。なぜこのようなまわりくどい表現をするの・・・?
との声が聞こえてきそうだ。あなたのパソコンで「なぞ」と入力して
変換すると・・・。「謎」。そう、『(「二点しんにょう」のなぞ)』
しかスクリーンに表示できないのだ。手書きパッドを使っても、候補
として表示される文字は「謎」である。まさに「謎」の世界。「一点
しんにょう」、「二点しんにょう」に関係する漢字として「逗子」の
「逗」や「辻」などがある。現在では「二点しんにょう」に統一され
ているが「一点しんにょう」に戻す協議をしたところ「コンピュータ
ソフト業界」から一斉に反発を受けたそうだ。それは、変換ソフトの
入れ替えが必要になるためだ。確かに流通しているソフトを改変する
ためには、膨大は費用と時間がかかるだろう。
こんな調子で番組は続き、最後に作家の井上ひさし氏が次のように
まとめていた。
日本語における漢字の位置づけを
子どもたちに理解させることが必要だ
確かにそうだが、と同時に何か哲学的な色彩も感じた。
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