【写真:“AP-8163・SIDE-2” 2008年09月13日20時39分撮影】
ビートルズのUS盤は“REVOLVER”の時代まで、UK盤とはひと味
違った独自の編集をしていました。もっともレコード・ジャケットは
“HELP! ”以降にリリースされた“RUBBER SOUL ”“REVOLVER”で、
収録曲より一足お先にUK盤と統一されました。それゆえ「“RUBBER
SOUL”のようで“RUBBER SOUL ”ではないアルバム」や「“REVOLVER”
のようで“REVOLVER”ではないアルバム」が生まれました。
さて、世は“SGT. PEPPER'S LONELY HEARTS CLUB BAND ”の時代。
ついに、「US盤はUK盤と同一の仕様になった・・・」のでしょう
か。これがそうではないのですね。
‘A Day In The Life ’のエンディングで「ピアノの残響」が減衰
していくなか、あの‘Sgt. Pepper Inner Groove’が聞こえてきます。
しかしそれはUK盤(日本盤も)でであり、US盤では見事にカット
されているのです。ここで補足しておきますと、それはキャピトルの
意図した行為ではありません。実は本国から送られてきたマスター・
テープの中に、‘Inner Groove’が入っていなかったのです。
ちなみに、この‘Inner Groove’ですが、日本盤ではいわゆる「本
ミゾ」に録音されていますが、UK盤では「中央に切れ込むミゾ」に
収録されています。
それはさておき、さすがはキャピトル。ビートルズが解散した後の
1980年、企画盤としたリリースした“RARITIES”にその‘Sgt. Pepper
Inner Groove’を「楽曲」扱いで収録してしまいます。
いやいや「恐るべし」ですね。キャピトル♪
↑If this article is quite good, will you please click?
発売当時レコード店でそのLPを手に取り、
赤帯に記載の曲目を順々に追うとご指摘の
‘Sgt. Inner Groove’が楽曲扱いで収録
されていました。
LP発売当時は予備知識も少なかったため、
「おい未発表曲かよ!?」と色めき立った
ものです。
写真のアップルレーベルを拝見しますと、
AP4桁番号/緑帯の時代ですね。
さすがこの筋の先輩です。
(盤面の穴は今回は無難に処理されたようですね。)
この“RARITIES”。
これがなかなかややこし~♪
後で知ったのですが、JPでは1と2があるんですね。
で、「1」はUKと同じ収録、「2」はUSと同じ収録。
たしか『パスト・マスターズ』がリリースされる以前だったので
それまで購入したアルバムに収録されていない
曲を補完する目的で
「1」を購入しました。
『ビートルズ・イン・イタリー』も手元に
あります。