らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

547.ビートルズ・「ペンタトニック・スケール」

2007-05-06 | 12.THE BEATLES
【『ビートルズ・フェスティバル』パンフレットから(1976年)】

 以前、ビートルズの面白さのひとつとして「ヴァージョン違い」を
あげたことがある。わかりやすい例は、‘Let It Be ’の間奏部分で
あろうか。公式音源にて聴くことができるものに「シングル」「アル
バム」そして、「映画」と3つのヴァージョンが存在する。ギターを
担当しているのはジョージ・ハリスンである。彼はこの3つのヴァー
ジョンを「適当」に弾いていたのだろうか。もちろん「楽譜」に表現
すれば、それぞれまったく異なる表記にはなるのだが、彼はある種の
「法則」に基づいて(それが「結果的に」かもしれないが)、弾いて
いるのだ。

 その「法則」とは何か。それは、「ペンタトニック・スケール」で
ある。‘Let It Be ’の間奏部分のギターはいずれのヴァージョンも
「ペンタ(5つの=ド・レ・ミ・ソ・ラ)・トニック(音)」で構成
されているのだ。「ペンタトニック・スケール」は、日本では「四七
(よな)抜き」と呼ばれているのだが、「ペンタトニック」と「四七
抜き」は、いささかニュアンスが異なるかと思う。ただ、採用するに
あたり両者に言えることは「非常にセンスを要求される」ということ
である。なぜならば、一歩間違えれば「演歌もしくは童謡」になって
しまうのだから。

 ちなみに‘Get Back’にて「カジノ」でリード・プレイをしている
ジョン・レノンはこの「ペンタトニック・スケール」を採用している。
通常の形式のスケールとブルース形式のスケールを1回めと2回めの
ソロにおいて、微妙に構成を変えている。皆様の中で近々‘Get Back’
を聴かれる機会のあるかたは、そこらへんを確認されてみてはいかが
だろうか。

 しかし、天国にいるジョンは笑いながらこう語っているに相違ない。

 「ボクには、そんな音楽理論なんて関係ないね」

と・・・。


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2 Comments

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はるばるきたぜ♪ (くまみちゃん)
2007-05-06 08:29:10
>一歩間違えれば「演歌もしくは童謡」になってしまうのだから。

ペンタトニックスケールでサブちゃんの「函館の女」が弾けます。
返信する
函館の女 (さらぽわ)
2007-05-06 18:27:27
to:くまみちゃん

な~がたにえ~んの~鮭茶漬けだよ~♪
返信する

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