リンゴのインパクトの強い「ドラム・ソロ!?」で始まる、ビート
ルズのポップ・ナンバー‘What You're Doing ’。この曲はポールに
よるものですが、その曲をあらためて聴いてみるとピーター・アンド
ゴードンが歌ってもまったく違和感がない作品のように思えます。
さて、この曲が最初にレコーディングされたのが1964年 9月29日の
こと。北米ツアーを大成功で終えた4人ですが、帰国し休む間もなく
クリスマス商戦向けのアルバム“BEATLES FOR SALE”を制作する必要
がありました。その日はその初日だったわけです。おやおや、なんと
ジョージが遅刻のようですね。
Paul :・・・ったくアイツったら。
Ringo :ニル(ニール・アスピノル)が迎えにいってるからね。
もうすぐ来るさ。
John :まあ、アイツがいなくてもなんとかなるさ。
Ringo :ちょっと、ちょっと、ジョニ~。
John :ウソに決まってるだろ。オレたちゃ4人でローリング
ストーンズさ!
Ringo :ヨッ、ミックゥ~!!
Paul :あのさ。そんなことより、この曲はお気に入りなんだ。
ジョージが来るまでやってみようよ。
とまあ、信じられないような会話のなか‘What You're Doing ’の
レコーディングが開始されました。やがてジョージもやってきたよう
です。この日のお開きは 23:00前。すっかり「お疲れ」の4人。特に
ポールはハイな状態になってしまい「狂った振り」をして騒ぎまくっ
ていました。それをみたジョンがなんともまあブラックなコメント。
John :ヘッヘッヘッ。おまえをスポイルしてやるぜ。
さて、翌日 9月30日です。‘What You're Doing ’もテイク11を数
えるに至りました。さあ、漫才の始まりです。
Norman:静かに。テイク11。
Paul :ねえ、静かにだってさ。歌っちゃダメだぜ。(笑)
John :演奏もしちゃダメだ。(爆)
Norman:テイク11!
Paul :1,2,3,4
この頃のテイクでは、リンゴの「ドラム・ソロ」が入っていません。
そのせいなのか・・・。
Martin:今日はこのくらいにしておこう。
Paul :てことは、これがベスト・テイクってこと?
Martin:まあ、そうことだね。またやればいいさ。やればやるほど
よくなるケースも多いからね。
Paul :なんだか、最後がさぁ、ブレイクしてまたイントロに戻る
っていうのはねぇ・・・。
George:ビートルズの真似をしているバンドの物真似みたいだ。
Ringo :ははは・・・。
Paul :ドラム・ソロでも入れてみようか。
Ringo :・・・。
興味深い会話ですね。「ドラム・ソロ」がなかったテイクの‘What
You're Doing’ってどんな感じだったのでしょうか。いきなり12弦の
ジョージのリフで始まり、エンディング前でブレイクした直後にイン
トロに直結する・・・というのは、完成版の‘What You're Doing ’
から「ドラム・ソロ」を引き算したものですね。なるほど、ポールの
言うとおり、変かもしれません。おそらくそのあたりに理由があった
のでしょう。この曲は10月26日に録り直しされました。
リンゴのドラムスですが、最初聴いた時は「ティンパニー」を叩い
ているのかと思いました。ちょうどこのレコーディングの風景を撮影
した写真の中に、リンゴがティンパニーを叩いている画像を見かけた
からです。実際のところはバスドラとスネアで作り出されています。
他の曲と比べると、この曲のバスドラは「大太鼓」のような音でかつ
マイクがより「オン」になっている印象があります。
エンディングに入る前の「ブレイク」と同時に、リンゴのドラム・
ソロが入ります。2小節後に、コード「A」のルート音を、ポールが
ハンマリングで「空ぶかし」しているのが、この曲の大きなポイント
になっていますね。ポールが「 9月30日のテイク11がベスト・テイク」
ということに疑問を抱き、ブラッシュ・アップの内容を考え続けたの
ではないかと推察します。
↑If this article is quite good, will you please click?
ルズのポップ・ナンバー‘What You're Doing ’。この曲はポールに
よるものですが、その曲をあらためて聴いてみるとピーター・アンド
ゴードンが歌ってもまったく違和感がない作品のように思えます。
さて、この曲が最初にレコーディングされたのが1964年 9月29日の
こと。北米ツアーを大成功で終えた4人ですが、帰国し休む間もなく
クリスマス商戦向けのアルバム“BEATLES FOR SALE”を制作する必要
がありました。その日はその初日だったわけです。おやおや、なんと
ジョージが遅刻のようですね。
Paul :・・・ったくアイツったら。
Ringo :ニル(ニール・アスピノル)が迎えにいってるからね。
もうすぐ来るさ。
John :まあ、アイツがいなくてもなんとかなるさ。
Ringo :ちょっと、ちょっと、ジョニ~。
John :ウソに決まってるだろ。オレたちゃ4人でローリング
ストーンズさ!
Ringo :ヨッ、ミックゥ~!!
Paul :あのさ。そんなことより、この曲はお気に入りなんだ。
ジョージが来るまでやってみようよ。
とまあ、信じられないような会話のなか‘What You're Doing ’の
レコーディングが開始されました。やがてジョージもやってきたよう
です。この日のお開きは 23:00前。すっかり「お疲れ」の4人。特に
ポールはハイな状態になってしまい「狂った振り」をして騒ぎまくっ
ていました。それをみたジョンがなんともまあブラックなコメント。
John :ヘッヘッヘッ。おまえをスポイルしてやるぜ。
さて、翌日 9月30日です。‘What You're Doing ’もテイク11を数
えるに至りました。さあ、漫才の始まりです。
Norman:静かに。テイク11。
Paul :ねえ、静かにだってさ。歌っちゃダメだぜ。(笑)
John :演奏もしちゃダメだ。(爆)
Norman:テイク11!
Paul :1,2,3,4
この頃のテイクでは、リンゴの「ドラム・ソロ」が入っていません。
そのせいなのか・・・。
Martin:今日はこのくらいにしておこう。
Paul :てことは、これがベスト・テイクってこと?
Martin:まあ、そうことだね。またやればいいさ。やればやるほど
よくなるケースも多いからね。
Paul :なんだか、最後がさぁ、ブレイクしてまたイントロに戻る
っていうのはねぇ・・・。
George:ビートルズの真似をしているバンドの物真似みたいだ。
Ringo :ははは・・・。
Paul :ドラム・ソロでも入れてみようか。
Ringo :・・・。
興味深い会話ですね。「ドラム・ソロ」がなかったテイクの‘What
You're Doing’ってどんな感じだったのでしょうか。いきなり12弦の
ジョージのリフで始まり、エンディング前でブレイクした直後にイン
トロに直結する・・・というのは、完成版の‘What You're Doing ’
から「ドラム・ソロ」を引き算したものですね。なるほど、ポールの
言うとおり、変かもしれません。おそらくそのあたりに理由があった
のでしょう。この曲は10月26日に録り直しされました。
リンゴのドラムスですが、最初聴いた時は「ティンパニー」を叩い
ているのかと思いました。ちょうどこのレコーディングの風景を撮影
した写真の中に、リンゴがティンパニーを叩いている画像を見かけた
からです。実際のところはバスドラとスネアで作り出されています。
他の曲と比べると、この曲のバスドラは「大太鼓」のような音でかつ
マイクがより「オン」になっている印象があります。
エンディングに入る前の「ブレイク」と同時に、リンゴのドラム・
ソロが入ります。2小節後に、コード「A」のルート音を、ポールが
ハンマリングで「空ぶかし」しているのが、この曲の大きなポイント
になっていますね。ポールが「 9月30日のテイク11がベスト・テイク」
ということに疑問を抱き、ブラッシュ・アップの内容を考え続けたの
ではないかと推察します。
↑If this article is quite good, will you please click?
ドラムの音については
エメリックの時代から「変わった」
という印象がありましたが
スミスの時代にも試行錯誤していたようですね。
スタジオでのやり取り、面白いですね。
読んでて、楽しいです。
Every Little Thingのおと、あれはティンパニですよね。写真はそちらのかな?
ドラムの音にも進化がみられますね。