らば~そうる “IN MY LIFE”

旅、音楽、そしてスポーツのこと。過去、現在、そして未来のこと・・・「考えるブログ」。

1337.JULIA

2009-07-04 | 12.THE BEATLES
【Donovan】

 ‘Julia ’は、ビートルズのダブル・アルバム、通称『ホワイト・
アルバム』1枚めB面の最後に収録されています。この曲はジョンの
手によるもので、亡き母親の名前がタイトルになっています。母親に
対して捧げた曲であると同時に、曲の中で“Ocean Child ”という語
が示すとおり、ヨーコ(洋子)さんに対して捧げた曲でもあります。

 ‘Julia ’では、テクニカルなスリー・フィンガー・ピッキングが
印象的であり曲を牽引しています。これはもちろんジョンによるもの
ですが、彼はこのテクニックをドノヴァンから教わり、わずか2日間
で習得しました。ジョンの見事なスリー・フィンガー・ピッキングは
『ホワイト・アルバム』の中ではこの曲の他に‘Dear Prudence ’や
‘Happiness Is A Warm Gun ’で聴くことができます。この曲では、
カポタストを第2フレットに装着し演奏していますが、特徴的なのは
1弦第5フレットの「A音」を、コードが変化しても持続させている
ことです。これは‘A Hard Day's Night’や‘I Should Have Known
Better’等で聴くことができる「G音の持続」と同じ考え方だと思い
ます。ジョンの音の響きに対する感性を感じますね。

 スリー・フィンガー・ピッキングの師であるドノヴァンは、ジョン
とポールにその魅力をこのように説明しました。

 このテクニックを身につけたら世界が変わるよ。ふたつやみっつの
 楽器を同時に弾いているようになって、作曲の可能性を大きく広げ
 るんだ。

 ジョンが「正統派」のスリー・フィンガー・ピッキングを習得した
のに対し、ポールはドノヴァンの教えをもとに「独自の奏法」を編み
出します。その奏法は‘Blackbird ’や‘Mother Nature's Son ’で
聴くことができますね。

◇◆◇

 余談ですが、ドノヴァンさんの顔を見て「誰かに似ているよな~」
とずっと思っていました。「お笑い」(というよりも今では司会役で
しょうか)の「くり~むしちゅ~」の上田氏ではないほう・・・氏に。



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