北海道旅行、2泊目は「坐忘林」に宿泊しました。
もちろんパークハイアットも
泊まってみたいホテルの1つでしたが
断然「坐忘林」が北海道で泊まりたい宿のNO.1でした。
場所はパークハイアットから車で15分ほどでしょうか。
わりと近いです。
ナビで設定して行ったのですが「目的地周辺です」と
ナビは言うけど、宿が見えない。
どこだ?どこだ?と、車で行ったり来たり・・・
すると小さな茶色の看板を見つけ(上の写真)
車を停めて、目をこらして見たところ
「坐忘林」と書かれてあって
やっとそこが宿の入り口だと分かりました。
もう少し大きな看板を出しといて欲しいわ~~
と思いつつ、でも、そこがまた隠れ家的で魅力なのかも!?
奥へ進むと、コンクリート打ちっぱなしのこの建物。
「わぁ~~」とテンションが上がる外観では決してなく
第一印象は結構古く感じました。
建物の前に置かれたオブジェ?も錆びてるし。
スタッフさんが待機。
バレーパーキング。
荷物もすべて運んでくれます。
その点は抜かりなし!
私達は中へ案内されました。
玄関を入ると真正面にこの空間。
左のドアの方に案内され、エレベーターで2階へ。
エレベータ―のドアが開くと
フロントがあり、その上に広がる見慣れた空間。
ああ~インスタやブログで何度も見たロビーだわー
ついに来たのね、はるばる坐忘林へ・・・と感慨深い。
こうなってるのねー
来てみて、初めて分かる実際の配置。
フロントがあり、その上に、あの待合いのロビーがあるのね。
モノトーンの色合いで
とてもスタイリッシュな空間です。
冬は外が雪で、暖炉で薪が炊かれるんでしょうね。
ブログを読んでると、真冬は雪深くて
こちらの宿までたどり着くのが結構大変のようです。
今回は6月なのでそんな心配は一切なく
新緑の爽やかなニセコを十二分に味わうことが出来ました。
こちらのロビーでチェックインの手続きを。
ウェルカムドリンクはハーブティーだったかな。
茶菓子もなく、グラスも普通で、ちょっと寂しい気もしないでもない。
ひらまつでアランミリアがウエルカムドリンクで出てきた時は
テンション上がったんですけどねー
(女性はそういうなにかしらの特別感が好きなので)
それとこの紙のおしぼり。
喫茶店ならいざ知らず、高級お宿なら
厚みのあるタオルのおしぼりを出して欲しいところ。
(いきなり辛口ですみません。)
ロビー外のベランダです。
奥にも広いベランダが続いていて
羊蹄山も見えます。
こちらはライブラリー。
小説、写真集、DVD,ボードゲームなど置かれていました。
ライブラリーのお隣は、「茶の坐」
好きな時間に、お抹茶と干菓子がいただけます。
夕食前の空いた時間にお茶をいただきました。
先にダンナに立てて下さったお抹茶が
うまく溶けず底にたくさん残っていて
茶せんの使い方も不慣れな感じのスタッフさん。
それを見たダンナが、自分にやらせてくれと言って
私の抹茶を立ててくれました。
ダンナは男のくせにお茶を5年も習っていたのでお手もの。
スタッフさん、苦笑いでした。笑
茶の坐の先にはバーがあります。
1枚板のカウンター。
一番奥にあるリビングルーム。
窓が大きく外の緑が額縁の中の絵のようでした。
天井が高くそれはそれは素敵な空間です。
大きなテーブルと凝ったデザインの椅子。
置いてあるだけでインテリアになりますね。
とにか~く、あちらを見ても、こちらを見ても
センス良く、モダンで洗練された上質な空間。
本当にハード面は素晴らしいです。
下の写真
リビングルームとバーとを区切った格子の棚。
格子になっていることによって
デザイン製を高め、明るさが保たれ
閉塞感がなくなるんですよね。
よく考えられているなーと思いました。
こんなに素敵なパブリックスペースなのに
一度もどなたとも会う事がありませんでした。
皆さん、お部屋にお籠りなんでしょうか。
もったいないわー
中庭です。
客室は、この中庭を取り囲むようにぐるっと
一周しています。
中庭には足湯がありました。
雑草がいっぱいで、良く言えば自然のまま
悪く言えばあまり手入れがされていない感じ。
この日は暑くて、足湯は見ただけ。
客室へ繋がる廊下です。
全15室、客室が繋がっているように見えますが
1室ごとすべて独立した建物です。
これ見よがしの高級感を感じるものは
置かれていないのですが
さりげなく飾られた絵と置物とか
とにかくセンスが良いんです。
客室の入り口は、いたって普通。
どの部屋もスイートルーム仕様で70㎡~80㎡。
と~っても気に入りました。
横長なので、その分、窓が多く、明るく開放的。
縦長のお部屋だと、真ん中部分がどうしても暗くなりますものね。
(インディゴ箱根がそうでした)
一面大きな窓ガラスで
どこに座っても
どこで横になっても
素晴らしい眺望を眺められます。
本当に清々した気持ちになります。
窓からの眺望は木々と山だけ。
住宅が見えたり、電線が見えたり
建造物は一切目に入りません。
聞こえるのは鳥の鳴き声だけ。
そうそう、こちらの宿、テレビで地デジが映りません。
エアコンもありません。
お部屋の周りをぐるりと取り囲むベランダ。
真冬は寒くて、とても出られないでしょうけど
この時は、とても気持ち良く
外の椅子に座ってのんびりできました。
一休のダイヤモンド会員特典のシャンパン。
冷蔵庫はアルコール以外は無料。
手前の、坐忘林のラベルの貼ってある
3つのジュース「りんご、にんじん・トマト」の美味しかったこと!
大浴場はありませんが
お部屋には大きな石の露天風呂と
大きな内湯があります。
源泉かけ流し。
こちらのお風呂、自分で湯加減を調整できません。
私にはちょうど良い湯加減でしたが
熱めが好きなダンナは少し物足りず。
ところが夕飯から戻ると、私でもぬるく感じるほど
お湯が冷めていたので、すぐフロントに電話をすると
スタッフの方が飛んでいらっしゃって
なにやら調節されてやっと適温になりましたが
翌朝、楽しみにしてた早朝風呂に入ろうと思ったら
ほぼ水!とても入れる状態ではありません。
こんな早い時間に電話をしては迷惑だと思ったので
7時頃まで待って、フロントに電話をしたところ
今度はスタッフではなく、業者の方がいらして
一度全部お湯を落として、新に熱い温泉を入れ
水と合わせて湯温を調節されていて
ほぼ40分ぐらい掛かって
やっと入れる状態になりました。
そんなこんなでHPにある「壮大な自然の中で、お好きな時に
上質な温泉をお楽しみいただけます」には
なりませんでした。
朝風呂に入れなかったのが特に残念でしたねー
朝も晩も食事処でいただきます。
階段で1階へ。
個室がずらっと並んでいます。
リビングルームにあった椅子と同じタイプ。
坐忘林は食事に定評があり私も楽しみにしていました。
「北懐石」と名付けられた創作懐石。
・・・が、もちろん美味しいものもありましたが
魚、魚の連続で、どちらかというと魚が苦手な私は
ダメでした。
そして朝ご飯も・・・淡泊過ぎて、物足りず。
せめて卵焼きとお漬物ぐらい欲しかった。
坐忘林・・・素晴らしいところと
残念なところと、がっかりなところが
合わさって、トータル的には70点でしょうか・・・
やはり1泊8万近いお宿なので期待感が大きいため
辛口になりました。
残念ながら再訪はないです。
パークハイアットの3倍以上の宿泊料金でしたが
パークハイアットの方が満足度が高かったです。
今年の冬に、アマンニセコが開業するとか
延期になったとか・・色々と噂になっていますが
ここ数年、ニセコは土地の高騰がすごいらしく
アジア人の投資家の取引が活発で
坐忘林のスタッフさんからお聞きした話しですが
スタッフさんのお知り合いがニセコのスキー場の
近くにペンションを経営されていたのですが
オーストラリア人から売って欲しいと言われ
その金額があまりにも高額だったため
ペンションを経営しているより
はるかに儲かると思い、売却したそうです。
するとその翌年、今度は中国人が
その土地を売った値段の10倍で
キャッシュで買いとったんだとか。
まさにバブル期の地上げのような事が
ニセコで行われています。
・・・とおっしゃっていました。
ちなみに坐忘林も外国資本なんですってね。
知りませんでした。
ニセコは、昔はスキー場以外、特別なにもない
のどかな土地だったのに、ここ数年で
外資資本のホテルやコンドミニアムが次々と建ち
住民の人たちは驚いているそうです。
日本の土地が、どんどん外資に流れていくのは
寂しいと思いながも
アマンニセコが開業したら
やっぱり行きたいなぁーと思ってしまうのよね。
長々とお付き合いありがとうございました。
北海道旅行記、以上で終わります~