蝦夷犬(エゾイヌ)

奥羽越列藩同盟の東北北海道さらに新潟県をテーマとして、地域の新聞から記事を選び、勝手なことを書きたいと思う。

気仙沼 ビンチョウ豊漁 カツオも続け 期待膨らむ 水揚げ33億円

2023-07-09 17:55:00 | 日記
河北新報電子版 朝刊
令和5年7月9日 18/28

東日本大震災後に、ビンチョウマグロが気仙沼市場にあがった最大の数字を出している。
6月末時点で、昨年は、6トン293万円だったが、今年は7881トン33億5294万円である。
昨年は、ビンチョウマグロが危機的に捕れなくなったかと、悲観的な見通しまで考えられた。
漁業関係者にとっても、昨年のような不漁は考えられないものだった。

マグロの種類でそれぞれ違うのだが、ビンチョウマグロの場合は、成熟するのは3歳であり、寿命は16年以上と考えられている。
したがって、これほど大きく変動することは、あまり起きないことでもある。

今年の5月29日の気仙沼漁港のビンチョウマグロの水揚げは5億円を超えた。
1日の水揚げ金額としては1982年10月9日の記録した4億9000万円を超え、5億3000万円だった。
41年振りに更新されたのは、昨年が不漁だったことで、余分に在庫確保に動いたことで、トン当たりの金額も高騰したためでもある。

だいぶ以前に、本マグロの不漁だった時に、ときどき食べに行っていた寿司屋の主人が、心配せずとも、年間のお客様のマグロは確保しています、と大威張りだったことを思い出す。
特別の冷凍庫に、固定客の年間マグロ量だけは条件の良い時に購入しておくのだと聞いた。
ある程度の保管する量が足りなくなったら、多く捕れている時期を見て、安い価格で購入しているので、安定した価格で提供できると言うのである。
仲間内の会があって、共同でやっていると聞いたのだった。

ビンチョウマグロは、市場の符牒で、トンボと言うそうである。
そういえば寿司屋などの符牒は、客によって値段を変えて請求するためのもので、寿司屋によっては座っただけでどう食べても料金が一緒だった店があった。
誰もいない時に聞いてみたら、接待が多い客には、そうしていたそうで、何時も来てくれるのだから計算しやすいように特別料金にするのだと言う。
だが、贔屓にしてほぼ毎日通っていた店で、徐々に高い金額になったので、行くのを辞め、偶然に別の店でその話をしたら、金払いの良い客にふっかける職人も居るのだそうで、腕があっても修行した店の出来不出来で、そのような習慣になってしまう人も居ると言う。
どこの店でしょうと当てられて、笑われてしまったのだった。