藤沢周平 著 「よろずや平四郎活人剣 上」 文春文庫
辻斬り/浮気妻/盗む子供
剣客商売・天魔の借り受けを、図書館に申し込んであったのだが、入手に間があったので、押し入れの中から昔読んだ本を取り出して、再読してみた。
夏も終わりの季節。村松町与助店にも、いっときうつくしい夕刻がおとずれる。空の半ばを埋めた夕焼けの下に、家は黒黒と軒をならべている。油を惜しんで、まだ灯をともしている家はないが、子供たちは家に入り、犬も軒下にうずくまって路地はひっそりと静まり返っている。
藤沢周平の小説は、いつも情景描写がうまいと思ってしまう。たったこれだけの文章で、紅々とした夕焼けの下町の景色が目に浮かぶ。
池波正太郎 著 「剣客商売・天魔」 新潮社
雷神/箱根細工/夫婦浪人/天魔/約束金二十両/鰻坊主/突発/老僧狂乱
「よろずや平四郎活人剣」に、剣術の雲弘流の話が出てくるが、「剣客商売・天魔」にも同じ事が出てくる。流派の祖は、仙台藩士の井鳥巨雲とか。
という事は、チャンバラ小説の作家たちは、きちんと歴史や時代考証を確認したうえで小説を書いているのだ!!!
池波正太郎 著 「剣客商売・白い鬼」 新潮社
白い鬼/西村屋お小夜/手裏剣お秀/暗殺/雨避け小兵衛/三冬の縁談/たのまれ男
これで五巻読んだ。全16巻だから、まだまだ・・・
1972年から1989年まで、断続的に小説新潮に連載されたとの事だから、・・・・・。
すこし、チャンバラ小説に疲れました・・・・