池波正太郎 著 「剣客商売-春の嵐」 新潮社
チャンバラ小説は、あきた!あきた!と思いつつ
黙々とチャンバラ小説を読み進む、今日この頃です。
池波正太郎の「剣客商売」全16巻、なんと10巻目まで読み進みました。
今までずっと短編だったので、これも短編と思って読み始めたら、なんと、長編小説だった!
田沼意次の時代の末期(?)、一橋家の策謀と松平定信との対立が有った頃がこの小説の舞台。
重商主義政策で、町人・役人の生活が金銭中心のものとなり贈収賄が横行した時代。
意次自身も贈収賄疑惑で政権から失脚していったのかな?
のちの松平定信の時代にはやった落首
・田や沼やよごれた御世を改めて 清くぞすめる白河の水
・白河の清きに魚も住みかねて もとの濁りの田沼恋しき
極端な商業主義も倹約主義も、世の中から批判されるって事か。
この小説の田沼意次は、思慮深い政治家として描かれているが。
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