有川浩 著作 「旅猫リポート」 文藝春秋
犬は人に懐くけど、猫は家に懐くって話を聞いたような気がするけど、これは忠猫ナナのお話。
猫の独白で、始まります。猫は”僕”。
猫を飼ったことないので、分からないけど、猫ってこんななの?
交通事故にあった野良猫が、悟に保護されてナナと名付けられます。五年ののち、悟はナナを飼うことができなくなり、もらい手を探す旅にでかけます。小学校時代、中学時代、高校時代の悟や友人達とのエピソードが明らかになります。悟はいつも明るく、自分のことを不幸などとは思わない人だった。悟はナナと離れることが出来ず、叔母を頼って、札幌に向かいます。
最後は、ハンカチを目に当てながら読みましたよ。70過ぎの爺がみっともない。涙腺あきっぱなしの結末でした。(笑)
そういえば、最近子供を虐待する親のニュースが流れますね。
悟は、親の虐待から救われて養子になったのですね。ところが優しかった養父、養母は交通事故にあって亡くなってしまいます。それで養母の妹に育てられて成人します。それで、悟は、多くの人に助けられて生きて来たのだから、少しも不幸ではない。幸せなんだと思うんですよね。
健気な猫! 猫の事は判らないけど、最後の結末は感涙です! (少女趣味?)
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