Runrun日記

眩(くらら)

 最低気温:27.6℃ 最高気温:34.4℃

 今朝も蒸し暑い中、朝散歩。
 公園の池には、シロサギが佇んでいました。

 2016年3月発表のこれ、

朝井まかて 著作『眩(くらら)』新潮文庫

 NHKのテレビドラマとは幾分違っていました。しかし、本の中を宮崎あおいが闊歩する。
 葛飾北斎の娘・お栄(応為)の話です。絵に魅せられた父娘。母親に弟子、悪魔の甥。善次郎への秘めたる恋心。宮崎あおいがこの小説の中を疾走します。

 数年前に北斎展を見に行きました。その時買った画集を開きながら読んでみました。1826年、シーボルトが江戸に来た時に北斎に絵を注文する所がありました。西画です。多分その時にシーボルトに渡ったと思われる絵が、私の持っている画集に乗せられています。初夏の浜辺など、その幾つかに<推定 北斎と娘応為>と書かれていました。北斎が下絵を描き、応為が着色した作品でしょうか。残念ながら、私の持っている画集には、応為が単独で描いた作品は有りませんでした。
 この小説では。夜桜美人図三曲合奏図吉原格子先之図などが描かれる様子が書かれていました。お栄は、果たしてこんな気持ちで、これらの絵を描いたのでしょうか。

 この小説の結末も、さわやかで気持ちいい。これは、傑作です!

この本のお気に入り度:★★★★★

ランキングに参加中、クリックして応援願います。

最近の「本と雑誌」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事