分不相応なもの

20代前半の頃の話。


結構仲の良い友達に、

「10万円貸して！」

と言われた事があります。

その理由は、

どーおーしーてーも！
欲しいロングコートがあったからです。

ゴルチエ・・・だったかな？

ポール・・・

マッカートニーでなくて。
(；・∀・) ニューマンデモナクテ

正確に覚えてないのですが、ブランドに詳しくない私でも一応聞いたことはある名前でした。

「10万円だとぉー！！！」

私は『ふざけんな』の意味を込めてそう返しました。
Σ(￣皿￣;; ネボケトンノカ!

友人は私の反応をもっともだと理解した上で、

「あんなに理想にピッタリのコート、もう一生出会えないかもしれないの！
これだけは絶対欲しいと思ったの！
すぐには無理だけど必ず返すから！お願い！」

と懇願してきました。

当時彼女との付き合いは10年位経ってましたが、お金貸してと頼まれた事は一回もありませんでした。

「本当は14万円するんだけど、4万円は私でも何とかできるの」

当時彼女はフリーター。私は正社員。
収入は倍位違ったと思いますが、私でもどんなに高い服だって、14万円なんてもちろん、4万円の服さえ買ったことありませんでした。
(￣▽￣;) イマモカッテナイケド


しかし最初は呆れていた私でしたが、あまりの彼女の熱意に少しずつ気持ちが揺らぎました。

貸せない額じゃないし、実家も知ってるし、中々返してくれないなんて事になったとしても、「返して」と言いづらいような関係でもないし・・・
(￣ヘ￣メ) ミミソロエテカエシテヤ-

即答はできなかったけど、80％位貸す気持ちでいました。


しかし翌日職場の人にちらっと相談した時に言われた言葉で、貸すのをやめました。

「あなたの友達が仮にキレイでスタイルも良い人だったとしても、友達にそんな大金を借りなきゃ買えないようなコートは絶対に似合わない。分不相応なものは絶対に似合わない。そんなに欲しいものなら自分の力で手に入れるべき。だから貸すべきじゃない。その友達の為にも」


確かに。


心の底から納豆。
(*￣∇￣)ノ ワカッタネバー


いや納得。
(；゜∀゜) マイドクダラナクテサーセン


仲の良い友達だから情けをかけたくなったりするけど、やっぱり違うよね。

これが手術費用とか、どうしても必要なお金なら協力するけどさ。


後日私は職場の人に言われた言葉をほぼパクって、友達に言いました。

彼女はかなりがっくりとしてましたが、もっともだと納得してくれたようで、しつこく食い下がってくることもありませんでした。

その後他の人に借金してまで買うなんて事してたら説教だ！いや、幻滅して友達やめるかも・・・
とゆー心配もしたりしましたが、そんな事もありませんでした。


友人同士でお金の貸し借りなんて、せいぜい食事代程度ですかねー。

たまの事だしこれくらい奢ってもいいと思えるような友人としか、飲みに行ったり食事行ったりしないので、別に返してもらえなくてもいいや、とゆー気持ちで貸してます。

実際返してもらえなかったことは無いですが。


今まで、

「自分の貯金じゃ到底買えないけど、どーしても欲しい！今すぐ欲しい！是が非でも欲しい！泣くほど欲しい！
アイニージューー！」


って思った物なんてあったかな～？

と過去を振り返ってみましたが、
(・・;) シンキングターイム


ありませんでした。


泣くほど恋した人とかは何人かいましたけど。
(///∇///) コイッテステキ


あ、聞いてないすか。
。。(〃_ _)σ∥ ツギイキマショウ


都内のマンション住みたいな～

とか、

アウディ乗りたいな～

とか、

高級エステ行ってみたいな～

とか、

人並みに（？）色んな欲はありますが、出来ないのは自分のお金が足りないせいですし、お金が足りないのは自分の努力が足りないせいですし、そこまでしないのは、結局そこまで欲して無いとゆー事なのでね。


分相応の物に囲まれて生活してます。

今のところ満足です。

不満があるならもっと働いて稼げ。

それが出来ないなら不満を言う資格もありゃしませんしね。


つーことで、

今夜も分相応なものを飲んで食べようと思います。
(´▽｀；)ゞ テバサキトカ