悠久の森

Beauty Life

星組「太陽王」観劇

2014-06-01 21:53:51 | 日記
久しぶりにこのブログにも観劇日記を書きます。

…と言っても、他のブログと同じ観劇感想ですが~(苦笑)


東急シアターオーブの下見をしてまで行って良かった(笑)
劇的な物語ではないけれど、深く心に染み入る作品だった。

フランス国王ルイ14世の孤独とその女性遍歴を描いたミュージカル。

トップ柚希礼音さんの踊るルイ14世はダンスと歌でその孤独を表現して秀逸。

国王の弟君の紅ゆずるさんはその持ち味を充分に発揮して道化役に徹していて、舞台に明るさを添え、国王の従兄役の真風涼帆さんは革命に生き、市井に身を置く骨太な貴族を演じていて、それぞれが好演。

ルイ14世を巡る女性達は、初恋といえるマリー綺咲愛里さん、妻マリー・テレーズ優香りこさん、愛人モンテスパン夫人壱城あずささん、ルイ14世とモンテスパン夫人との間に出来た子供の養育係に妃海風さん。

それぞれが好演していたけれど、男役の壱城あずささんのモンテスパン夫人は強く美しく、黒い世界に身を落として行く夫人にピッタリ。元々、男役さんとしては女性的なので、よく似合っていた。

優しく純粋で聡明なマリー、フランソワーズの綺咲愛里さん、妃海風さんも持ち味が生きていた。

他の出演者もそれぞれ、任に合う役どころで良かった。

そして何と言っても舞台装置がシンプルな中にも美しく、造形的なのが良かった。
また、衣装やヘアスタイルもやや前衛的な雰囲気で古くさくなくて良かった。
この舞台装置や衣装など、ビジュアル的にもかなり好み。


ルイ14世が何故、妻と心を通わせる事が出来ず、モンテスパン夫人に惹かれたのか?
フランソワーズに初恋のマリーの面影を見たから惹かれたのか?

物語として描き方が浅く感じても、歌詞や台詞に込められたであろう、想いを自分の事として捉えてかなり涙腺が緩んだ部分も多かった。

満足の行く、日帰り敢行観劇だった。