退団を決めた理由は?
「この立場になることが決まって、大変嬉しく幸せを感じた反面、近づいてきたゴールを意識するようになりました。そして昨年の『風と共に去りぬ』で自分の中で男役として全うできる役に出会えた事と、その際に宙組の組子それぞれがイキイキと役を演じ、頼もしく感じる瞬間があり、今の宙組なら任せられると思い退団を決意しました。」
凰稀かなめらしい宙組を作ることができたか?
「順応性の高い宙組のみんながいつも支えてくれました。今のすばらしい宙組は、私だけではなく宙組全員で作ることができていると思います。」
音楽学校を含めて17年間で最も楽しかったこと、辛かったことは何か?
「今までの宝塚人生で辛いことや苦しいことは山ほどありましたし、作品を作り上げていく上で、大きな壁には幾度となく当たりました。しかしそれを乗り越えて、初日や千秋楽にお客様からの励ましの言葉や拍手を聞いたときに、全てが報われ、幸せを感じることができました。」
退団後の予定は?
「全く何も考えられていませんが、宝塚の世界以外で私の知らないことをたくさん見て、感じて、経験することで今後も自分自身が成長することができたらと感じています。また、今まで陰ながらずっと支えてくれていた家族に恩返ししたいとも思っています。」
最後の公演への意気込み
「原田先生(『白夜の誓い ―グスタフIII世、誇り高き王の戦い―』作・演出)とは過去にご一緒させていただき、その時に私の中の眠っている部分を引き出してくださいました。宝塚人生の最後の作品にはなりますが、最後まで意見を交換しながらいい作品を作っていきたいと思います。また、藤井先生のショーも最後まで輝いて盛り上げていきたいです。」