COSMOS 宙色のきらめき

徒然なるまま思うこと…

全国ツアー『追憶のバルセロナ』観劇と今昔

2019-09-02 19:27:21 | 宙組
『追憶のバルセロナ』

17年前の初演、雪組公演から好きだった作品です!💕


初演では、スペイン貴族軍人の切ない物語という印象が強かった。

正塚先生の骨太な物語。


しかし!今回の宙組作品では印象が違った。

強く爽快に生きる男の物語。


脚本など物語自体は同じなのに演じる人が変わるとガラリと印象が変わる。

当たり前ですが~😅


初演では、主人公フランシスコの元許嫁のセシリアが憎くなるくらいだった。

ずっと待ち続けると言った恋人を裏切り、恋人の親友と結婚したセシリア。

フランシスコは戦死した訳ではなく…生死不明の状態なのに…💧

政情不安のなかとはいえ。

フランシスコの親友、アントニオも敵国フランスの言いなり。

好きになれないアントニオとセシリア。


しかし…この2人の苦悩と切なさが凄く伝わってきた。

しかも、セシリアはフランシスコよりも、アントニオを好きで堪らないのが伝わって来て、苦しい感じ💧


もちろん、恋人にも親友にも裏切られたフランシスコも辛すぎ…💧


だから、初演は切なかった。

そして、物語はフランシスコ絵麻緒ゆうさん、アントニオ成瀬こうきさん、セシリア白羽ゆりさんの3人が中心に感じていました!

ヒロインのイザベルよりもセシリアのインパクトが強かった!


でも…今回の再演では、黒い疾風となり、自国スペインの誇りを取り戻すためにフランスと戦い続けるフランシスコとともに何があっても、付いていくイザベルの前向きな姿が強く心に残った!❤️


元許嫁のセシリアの印象はとても薄くて、好きでも嫌いでもない感じ~(笑)

アントニオとセシリアの苦悩や愛は伝わって来なかった😅


あくまでも、過ぎ去った取り戻せない昔よりも、前も向いて進むフランシスコとイザベルが眩しかった!💕


物語の印象は違うけれど、やはり『追憶のバルセロナ』はどちらも好きな作品。


でも…今回の再演が初演を超えたと思ったのは、演じる人々の団結力やコミュニケーションが圧倒的に宙組が優れていたから。

台詞のやり取りや間合いが違う。


初演では笑いのないところでも今回が笑いが起きていた。

別に、コメディではないけど(笑)


例えば、フランシスコとフォエイオとのやり取り。

イザベルと仲間たちとのやり取り。

などなど…。


これは初演の雪組メンバーと今の宙組メンバー、組事情が全く違うので、仕方ないし、どちらが良いとかは一概に言えませんが。


いずれにしても、初演と再演の印象がガラリと変わった『追憶のバルセロナ』

見応えがありました!💕



【以下は初演時の宝塚歌劇公式ホームページに記載されたストーリー案内から引用】


賑やかなカーニバルの日、この地の有力な貴族アウストリア家の長男であるフラン シスコは、屋敷からの使者によって急遽呼び戻される。
フランスが宣戦布告をし、国王から招集がかかったのである。
その日の夜会でフィアンセであるセシリアに別 れを告げたフランシスコは、親友であるアントニオと共に勇躍戦場へと向かう。
 しかし物量に勝るフランス軍の優位は動かず、フランシスコは至近弾をうけて重傷 を負い、アントニオは捕虜になってしまう。
フランシスコは旅回りのカーニバルの 一座に助けられるが、彼が体力を取り戻した頃には、スペインは降伏、フランスの 統治を受けていた。
そしてフランシスコは反抗勢力の一掃を目論むフランス軍によ って、父が処刑されたことを知る。
彼らは忠誠を誓わぬ貴族達を徹底的に弾圧し、 その一族もろとも抹殺しようとしていたのだ。
その捜索の手は、生死の分からぬフ ランシスコにも及んでおり、彼は旅芸人に身をやつし帰郷の時機を待つしかなかっ た。
そんな焦燥の日々の中、彼の唯一の安らぎは一座の女イサベルの存在だった。
彼が瀕死の重傷から生還できたのも、彼女の献身的な介抱があったからである。
 一年がたち、再びカーニバルの季節が巡ってきた。フランシスコは一座にまぎれて バルセロナに潜入する。
ある夜、一座は司令官の催す宴席に呼ばれ、フランシスコ もその一員として屋敷に赴く。
そこで彼は、戦場で生き別れになった親友のアント ニオに再会する。
アントニオは今はフランス軍の協力者としてその身分を保証され ていたのだ。その上かつての許婚セシリアは、彼の妻となっていた・・・・・・。
 やがて、フランシスコは黒装束に身を固め、伝説の英雄「黒い旋風」となって、敢 然と占領軍に立ち向かって行く・・・・・・。

キャスト
(2002年・雪組) 


フランシスコ・アウストリア:絵麻緒ゆう
イザベル:紺野まひる
アントニオ・ヒメネス:成瀬こうき
ロベルト:朝海ひかる
ジャン・クリストフ:貴城けい
イアーゴー:未沙のえる
アズナワール:飛鳥裕
レオポルド:美郷真也
フェイホオ:音月桂
セシリア:白羽ゆり



【画像はお借りしました】


キャスト
(2019年・宙組)
フランシスコ・アウストリア:真風涼帆
イザベル:星風まどか
アントニオ・ヒメネス:芹香斗亜
イアーゴー:寿つかさ
ジャン・クリストフ:凛城きら
アズナワール:星吹彩翔
レオポルド:美月悠
ロベルト:桜木みなと
フェイホオ和希そら
セシリア:華妃まいあ