我が家にやって来てから3カ月がすぎた希(まれ)。
ご存知の方も多いと思いますが、ペットや家畜は個人や法人の財産であり
法的には「器物」として扱われます。つまり、勝手に連れ去られたり
盗まれれば「盗品」となり、殺傷されれば「器物破損」になります。
人間ならそれぞれ「誘拐」「致傷」「殺人」になりますね。
法的には物なので、保護している動物は「拾得物」で
(詳細には飼い主が置き去った物及び逸走した家畜は、準遺失物とのこと)
3カ月を過ぎて、手続きをすれば拾い主(保護主)に権利が移るらしいです。
それはともかくとして、さて3カ月を過ぎた保護動物たちを
これからどうするのかという問題があります。
飼い主さんが今回の原発の放射能漏れなどという
かつてない、緊急止むをえない事情で離れることになった
動物が、保護して3カ月過ぎたから、どうこうというのも
いろいろとご意見が分かれるところでしょうね。
春爛漫、花の季節にやって来た希(まれ)。
我が家としては、保護してから3カ月が過ぎましたが
希(まれ)をこのままお預かりし、飼い主さんが現れるのを待つことにしました。
ただ、飼い主さんが現れない場合、もしくは飼い主さんがわかっても
現在、もしくは将来にわたって飼うことが困難な場合は
このまま我が家で暮らし続けてもらうことにしました。
飼い主がわかって、諸事情により、飼い主さんがどなたかにお譲りしても
OKとおっしゃったとしても、他のお宅に譲渡することなく
我が家で暮らしてもらおうと思っています。
希(まれ)は難聴、白内障の状況から高齢犬と思われ
我が家に来た時から湿ったような咳や尿漏れ、血尿、肛門の腫れ等がありました。
先日おおにし動物病院さんで詳しく診察してもらった結果
咳は心疾患からで病名は僧帽弁狭窄症。程度は5段階の3~4。
膀胱出口あたりに腫瘍があり、もしも癌なら100%悪性で余命は1年。
癌ではなかったとしても、尿漏れの原因となり、手術は大掛かりになる。
心臓のことを考えると大きな手術は難しい。
肛門の腫れは、肛門周囲腺腫で、こちらは放置すると排便困難になるので
手術が必要とのことでした。
「おいら、元気だよ…シッコちびるけど」
難聴、弱視で、嗅覚も大分衰えている希は、ようやく私達夫婦やワンズ
我が家の環境に慣れてきました。また新たな人、環境に慣れるのは
かなり負担だろうと思うのです。
そして病気の治療や管理が大変なことが解っていて、どなたかにお願いすることは
なおのこと出来ません。
「居たいだけいればいいんじゃない?」 ルース
じゃあ、ルーちゃんのおやつ分けてあげてね~(笑)
「無理!」 byる
「あたしももう少し付き合うわよ~」 いこ
え?それはちょっと…(笑)
「どうぞ、お好きなように。」 のあ
ナイラボーン一人占めにしないでね~
「そう? じゃあ、みんなよろしくな!」 希
洗面所がお気に入りの場所。
希(まれ)は玄関も大好きなんです。福島では夏に玄関やひんやりしたタイルの上で
寝ていたのかな…
最近は涼しいので玄関を上がったところに寝ています。マットの上がお気に入り。
希(まれ)ちゃん、みんなとゆったりと暮らそうね!
子猫の飼い主さん募集中です
■被災犬情報(我が家でお預かりしています)。
【仮称】希(まれ)
【保護場所】福島県双葉郡川内村内
【保護日】4月10日
【被害・経緯】原発による避難により放浪
【装飾品】首輪:青い布製、
裏地はビニールレザーで黒。
【犬種・毛色・体系】雑種:薄茶・長毛で中型
【性別・年齢】オス・推定12才前後
【性格】人懐こく元気。
特徴:目は白内障、耳も聞こえにくい
【届出先】相双保健所
【預かり場所】東京都八王子市
【預かり日記】 http://blog.goo.ne.jp/ruthnoahchack
【問い合わせ先】 touhokuwannyan@yahoo.co.jp
★お淑やかな美犬「いこい」を家族に迎えたいと思われる方は
ちばわん いぬ親さん募集ページ
【愛称】 いこい
【犬種】 柴系MIX
【性別】 メス(不妊手術済)
【年齢】 5~6歳
【毛色】 茶色
【体重】 12.9kg(ほぼ適正)
【状態】 8種混合ワクチン済・駆虫済・ノミダニ駆除済・フィラリア(+)
【人馴】 問題なし。
【保護場所】 東京都八王子市
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コロリちゃんは本当に幸せだったと思います。
人と違って、犬と人は愛し愛されの
相思相愛が死ぬまで続来ますからね。
お互い幸せなんだと思います。
シッコちびりながらもワッホワッホと
走り回る希(まれ)は、まるで子犬のようです。
もう何も心配しないで暮らして欲しいと
心から願います。
はい、家族として過ごそうと思っています。
飼い主さんの申し出があればお別れしなくてはなりませんが、それまでは一緒に暮らそうと。
優しさは逆にワンコ達からもらっています。
癒され慰められ、私たちが力を得ているような気がします。
ご決断をしてくれはって
ありがとうございます
元気やけど
シッコちびっちゃう稀ちゃんを
温かく見守ってくれはる
父様・母様に感謝します
私もコロリと共に過ごした17年は
楽しくて嬉しくて癒されて
幸せでした
今もパピ・夏・ココ・静
マリア・ラス・アンに囲まれ
至福の時を送っています
稀ちゃんには残りの犬生はゆったりと
過ごしてほしいと私も心から
思います(笑)
また見つかったとしても、飼い主さんと暮らせない場合は
一生、希くんと寄り添う決断をされたのですね。
震災は人間にも動物にもたいへんな試練を与えてしまいましたが
ルルのあ父さま母さまのような尊い優しさと強さが集まれば
きっと人間も動物も暮らしやすい世の中になるのでしょうね。
希くんは、もう半分は家族ですね?
おめでとうございます!