ようこそ我が家へ! ルース&のあ

放棄されて失われかけた小さな命たち。その成長の記録です。

我が家でゆったりと…

2011-07-31 23:20:52 | 被災犬

 我が家にやって来てから3カ月がすぎた希(まれ)。

ご存知の方も多いと思いますが、ペットや家畜は個人や法人の財産であり
法的には「器物」として扱われます。つまり、勝手に連れ去られたり
盗まれれば「盗品」となり、殺傷されれば「器物破損」になります。
人間ならそれぞれ「誘拐」「致傷」「殺人」になりますね。

法的には物なので、保護している動物は「拾得物」で
(詳細には飼い主が置き去った物及び逸走した家畜は、準遺失物とのこと)
3カ月を過ぎて、手続きをすれば拾い主(保護主)に権利が移るらしいです。

それはともかくとして、さて3カ月を過ぎた保護動物たちを
これからどうするのかという問題があります。
飼い主さんが今回の原発の放射能漏れなどという
かつてない、緊急止むをえない事情で離れることになった
動物が、保護して3カ月過ぎたから、どうこうというのも
いろいろとご意見が分かれるところでしょうね。




春爛漫、花の季節にやって来た希(まれ)。







我が家としては、保護してから3カ月が過ぎましたが
希(まれ)をこのままお預かりし、飼い主さんが現れるのを待つことにしました。
ただ、飼い主さんが現れない場合、もしくは飼い主さんがわかっても
現在、もしくは将来にわたって飼うことが困難な場合は
このまま我が家で暮らし続けてもらうことにしました。

飼い主がわかって、諸事情により、飼い主さんがどなたかにお譲りしても
OKとおっしゃったとしても、他のお宅に譲渡することなく
我が家で暮らしてもらおうと思っています。

希(まれ)は難聴、白内障の状況から高齢犬と思われ
我が家に来た時から湿ったような咳や尿漏れ、血尿、肛門の腫れ等がありました。

先日おおにし動物病院さんで詳しく診察してもらった結果
咳は心疾患からで病名は僧帽弁狭窄症。程度は5段階の3~4。
膀胱出口あたりに腫瘍があり、もしも癌なら100%悪性で余命は1年。
癌ではなかったとしても、尿漏れの原因となり、手術は大掛かりになる。
心臓のことを考えると大きな手術は難しい。
肛門の腫れは、肛門周囲腺腫で、こちらは放置すると排便困難になるので
手術が必要とのことでした。







「おいら、元気だよ…シッコちびるけど」








難聴、弱視で、嗅覚も大分衰えている希は、ようやく私達夫婦やワンズ
我が家の環境に慣れてきました。また新たな人、環境に慣れるのは
かなり負担だろうと思うのです。
そして病気の治療や管理が大変なことが解っていて、どなたかにお願いすることは
なおのこと出来ません。







「居たいだけいればいいんじゃない?」 ルース

じゃあ、ルーちゃんのおやつ分けてあげてね~(笑)

「無理!」 byる









「あたしももう少し付き合うわよ~」 いこ

え?それはちょっと…(笑)








「どうぞ、お好きなように。」 のあ

ナイラボーン一人占めにしないでね~






「そう?  じゃあ、みんなよろしくな!」 希

洗面所がお気に入りの場所。








希(まれ)は玄関も大好きなんです。福島では夏に玄関やひんやりしたタイルの上で
寝ていたのかな…

最近は涼しいので玄関を上がったところに寝ています。マットの上がお気に入り。





希(まれ)ちゃん、みんなとゆったりと暮らそうね!










子猫の飼い主さん募集中です




■被災犬情報(我が家でお預かりしています)。

【仮称】希(まれ)

【保護場所】福島県双葉郡川内村内
【保護日】4月10日
【被害・経緯】原発による避難により放浪
【装飾品】首輪:青い布製、
       裏地はビニールレザーで黒。
【犬種・毛色・体系】雑種:薄茶・長毛で中型
【性別・年齢】オス・推定12才前後
【性格】人懐こく元気。
    特徴:目は白内障、耳も聞こえにくい
【届出先】相双保健所
     
【預かり場所】東京都八王子市
【預かり日記】   http://blog.goo.ne.jp/ruthnoahchack
【問い合わせ先】  touhokuwannyan@yahoo.co.jp










★お淑やかな美犬「いこい」を家族に迎えたいと思われる方は
ちばわん いぬ親さん募集ページ

【愛称】 いこい
【犬種】 柴系MIX
【性別】 メス(不妊手術済)
【年齢】 5~6歳
【毛色】 茶色
【体重】 12.9kg(ほぼ適正)
【状態】 8種混合ワクチン済・駆虫済・ノミダニ駆除済・フィラリア(+)
【人馴】 問題なし。
【保護場所】 東京都八王子市

 

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コロリ達の母さま (ルルのあ父)
2011-08-01 23:22:09
ありがとうございます。

コロリちゃんは本当に幸せだったと思います。
人と違って、犬と人は愛し愛されの
相思相愛が死ぬまで続来ますからね。

お互い幸せなんだと思います。

シッコちびりながらもワッホワッホと
走り回る希(まれ)は、まるで子犬のようです。

もう何も心配しないで暮らして欲しいと
心から願います。
返信する
カプアンパパ様 (ルルのあ父)
2011-08-01 23:19:11
いつもありがとうございます。

はい、家族として過ごそうと思っています。
飼い主さんの申し出があればお別れしなくてはなりませんが、それまでは一緒に暮らそうと。

優しさは逆にワンコ達からもらっています。
癒され慰められ、私たちが力を得ているような気がします。
返信する
Unknown (コロリ達の母)
2011-08-01 22:41:18
稀ちゃんを受け入れる
ご決断をしてくれはって
ありがとうございます
元気やけど
シッコちびっちゃう稀ちゃんを
温かく見守ってくれはる
父様・母様に感謝します

私もコロリと共に過ごした17年は
楽しくて嬉しくて癒されて
幸せでした
今もパピ・夏・ココ・静
マリア・ラス・アンに囲まれ
至福の時を送っています

稀ちゃんには残りの犬生はゆったりと
過ごしてほしいと私も心から
思います(笑)
返信する
Unknown (カプアンパパ)
2011-08-01 16:35:08
希くん、飼い主さんが見つからなくて
また見つかったとしても、飼い主さんと暮らせない場合は
一生、希くんと寄り添う決断をされたのですね。

震災は人間にも動物にもたいへんな試練を与えてしまいましたが
ルルのあ父さま母さまのような尊い優しさと強さが集まれば
きっと人間も動物も暮らしやすい世の中になるのでしょうね。
希くんは、もう半分は家族ですね?
おめでとうございます!
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