ルルの後ろ足が、突然立たなくなりました。(詳しくはルルのお話へ)
無理に立たせようとすると
「キャン」
すごく痛そうに叫びます。
ルルを抱きかかえて、二階へ。
そっと、小屋の中へ降ろしました。
ルルは降ろされた姿のまま、動こうとはしません。
「明日、お医者さん行くよ。大丈夫やから・・・な」
なんの根拠もない言葉をかけ、
ルルを何度も撫でてあげながら、まず、自分が落ち着かんと・・・と思いました。
だけど、落ち着くどころか、後悔ばかりが頭をよぎるんです。
子供にかまけて、ルルをかまってやれてなかった。
ただでさえ、祖父の家に預けられて寂しい思いをしていたのに
もっともっと、かまってあげてれば・・・こんな事にならなかったんじゃないか・・・
早く医者に連れて行きたくて、時間がたつのがモドカシイと思う反面
医者で決定的な言葉を聞くのが嫌で、夜が明けなければいいとも思いました。
でも・・・もしかすると・・・朝になったら治ってるんじゃない?
自分に都合のいい展開を願いながら、眠りにつきました。
次の日の朝。
なんとルルが座ってました
前足はオスワリした体勢で、後ろ足は・・・力が入らないのか横座りの形でした。
「ルル、おはよ」
声をかけると、グラつきながらも立ち上がろうとします。
そして、数歩歩くとガクッと体が崩れました。
「いいよ無理せんと。お医者さん行こうね」
ルルパパと相談して、
子供をルルパパの祖母に預け、私は獣医へ行くことにしました。
子供を祖母の家に連れて行く間、しばらくは一人で留守番しなきゃならないルル。
「ルル、ちょっとだけ待っとってすぐに帰ってくるし」
そういって、ルルを数回撫でて家をでます。
いつもは、寂しくてずっと吠え続けているのに
その日は、一声も吠えませんでした。
「ルルと別れるのは嫌やずっと一緒におるんや」
車を運転しながら、何度も何度もそう叫んでました。
ルルパパの祖母にルルの状態を伝え、すぐに家に引き返しました。
往復30分ぐらいの道のりが、とても長く感じました。
家に着くと、急いで二階へ駆け上り
「ルルお医者さん行くよ」
ルルは私の姿を確認すると
お尻を振って、喜んで立ち上がり。
ボールを咥えると、その場で1メートルほどのジャンプを繰り返します。
「・・・・・・・・・・・ルル・・・???」
「wanwanwanwanwanwanwanwanwanwan」
・・・・・・・・・・・・・・・・・どういうことなん・・・・?
あんた、足痛いんじゃないんか・・・・・・・・・?
さっきの、いや昨日からの、あの姿はいったい何なん?????
今までの心配が、怒りに変わって
「ルル~~~~~~~」
「wanwanwanwanwanwanwan」
私が子供を連れてないことが分かってか
大喜びでボールを投げろと、催促しまくりのルル。
何度投げても、走り疲れても、
決して傍を離れようとせず、遊ぼうとせがむ姿を見ていると
私の怒りもどこへやら
よほど寂しかったんやな・・・・
けど、今までずっと我慢しとったんやな・・・・
子供に牙を剥くこともせず
黙って、自分の立場を受け入れてたんやな
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごめんね、ルル。
もっと早く気が付けばよかった。
ルルだって、まだ1歳なのに。
祖父の家に預けられて寂しかっただろうに。
ほんとに、ゴメン。
ルルパパに顛末を報告して、子供のお迎えに行ってもらうことにしました。
なので、夕方までたっぷりとルルと遊べる時間ができたよ。
その日はずっとルルと一緒。
遊びも、ご飯も、お昼寝も、ふたりベッタリとくっついたまま。
その日以来、ますますルルはママっこになってしまいました。
ワンちゃんって、仮病つかうんですね。
それも見事な騙しっぷりです。
大好きな飼い主さんの気を引くために、一生懸命なんですね。
皆さんのわんちゃんも、仮病を使いますか?
ちなみに、ルルは味をしめたようで
この後も何度か、仮病つかってましたよ。