天気予報は曇りのち雨だった昨日の金曜日。
たまたま休みが重なったので、羊子と獅子丸と一緒に生田緑地へ行きました。
午前中は時折晴れ間が見えたのに、昼頃にはすっかり曇天。
雨降りを覚悟でバスを乗り継ぎ、まずはお昼を食べる目的もあって日本民家園へ。
課外授業で来園している小学生のちびっ子たちでワイワイ賑やかな園内は、それでも平日なので比較的空いていましたが、中には欧州からと思われる来園者(多分ドイツ、ドイツではここは有名らしいです)もいて、うちの子たちが小さかった頃よりも人が多くなったように感じました。
まずは白川郷の合掌造り・山下家の一階で営業している、その名も 『そば処 白川郷』 で美味しいお蕎麦に舌鼓。
先日の人形浄瑠璃のとき、今度は獅子丸と一緒に来ようねと羊子と言っていたのが思いのほか早く実現しました。
生田緑地(民家園を含む)に来るのは7年振り、ここのお蕎麦を食べるのは8年振りの獅子丸は 『もっと広いイメージだった…』 としきりに言って懐かしんでいましたが、あの頃よりも身長が10センチ以上伸びているわけですからね(笑)
お蕎麦屋さんも結構混んでいましたよ。

冷やし山菜そば(獅子丸撮影)、女性群は前回と同じ冷やしとろろそばを頂きました。
そば湯を頂いて、落ち着く間もなく早々に移動です。
とりあえず(笑)いつものパターンで山下家の真ん前にある屋台で食後のお団子!を購入、いつもの作田家のベンチで平らげて、古民家を眺め山道を行き、途中床上公開中(囲炉裏に火を入れている)の民家で中におられるボランティアさんにどうぞ~と誘われても次の目的地があるので遠慮させて頂いて、民家園を後にしました。

生田緑地で一番好きなスポット、メタセコイアの並木。
樹高は25~30メートルにもなる樹で、葉が紅葉したときも落葉した姿も風情がありとても美しいです。
日本民家園を出てキツイ上りの道を抜け、この日の目的地である隣接する 『生田緑地ばら苑』 へ。
ここは春と秋の公開期間のみ無料入場できる、旧向ヶ丘遊園地(1927~2002)のばら苑です。
閉園後、園内に整備されたばら苑の存続を求める市民の強い要望により川崎市が維持管理を引継ぎ、雑草引き・剪定・誘引・施肥等、市民ボランティアによって美しいばら苑は支えられています。
私が2才の頃にここを訪れたときの写真も残っています。
向ヶ丘遊園地のばら苑の歴史は古く、開苑は1958年にさかのぼるそうです。
運動不足+慢性貧血の私にはすっごくきつい生田緑地遊歩道、上りの道!
心臓ハカハカですでに顔が紅潮・息切れマックスな私が右手を前に出し 『私には構わずどうぞお先にっ!』 と言うと、羊子は 『お母さん携帯忘れたんだから迷ったらどうするの(笑)』 と。
何度もこのセリフを吐く疲労困憊の母に合わせて歩いてくれて、どうにかこうにかばら苑西口広場に到着、裏門から入苑しました。
公開終了日の3日前のこの日、前日の公式ブログでは満開とあったので楽しみにしていました。
お天気がいまひとつで残念でしたが、平日なのに苑内は多くの人で賑い、沢山のばらが美しく咲き乱れていて懐かしさでいっぱいになりました。
幼稚園の遠足でも来たことがあり、懐かしがる獅子丸。
プライベートでも連れてきたことがあるのに、羊子は一向に覚えていませんでした(笑)
私も沢山の思い出がある場所です。
実を言うと私、バラはあまり好きではなかったんです。
姿は美しいですが、あのツンとした香りがどうも好きではなくて。
今はバラの香りと称した安っぽい合成香料の製品も多く出回っていますが、その匂いが嫌いでさらに苦手になってしまって。
しかし羊子のリクエストもあり、彼女が社会人になる前に一度来ようと思いました。
裏門から入ってすぐ左にあるコーナーにあった 「マーガレット・マグレディ」 という品種の香りを一番最初に試しにくんくんしてみたところ…あれっ?いい香りじゃないっ!
私が知っているバラの匂い(ローズ・ド・クロエみたいな)とはまた違う!?
微香で、上品な甘い香りがしました。
バラにもいろいろな香りがあることを、この日初めて知りました

この場所はとても懐かしい場所!
私がまだ2才になったばかりのとき、姉の幼稚園(東京都品川区戸越)の遠足の付き添いで母に連れてこられて、この場所で写真を撮ってもらいました。

これがそのときの写真で、この 「白鳥と子供(多摩美術大学教授早川巍一郎氏製作)」 の周りにはかつて池がありました。
タイツの下に履いた母お手製の手編みの毛糸のブルマ(お下がり)がもこもこ、パンツ丸見え、半世紀前の時代を感じる写真ですなぁ(^^ゞ
オムツじゃないですよ、ぶかぶかの大きなお下がりブルマです。

どのバラも手入れがよく行き届いていて、美しく咲いています。
姿も香りもそれぞれ特徴があって、ひとくちにバラといっても実に多彩であることがよく分かりました。
上の4・5枚目の紫のバラはマダム・ビオレといい、ボランティアの方が来園者に美空ひばりが愛したバラだと説明しているのが耳に入りました。
川崎市民が愛する、私たちにも思い出ある生田緑地ばら苑。
今度は春の公開時に、出来れば晴天のときに訪れてみたいと思います。
今にも泣きそうだった空からとうとう雨がぽつりぽつりと降ってきたので、駅へ向かうことにしました。
入苑した裏門ではなく正門の方へ向かいましたが、クネクネとした道路を下って行く途中には廃墟となった遊園地の施設らしきもの(調べてみたら、流れるプールでした)があり、ちょっとしょんぼりしてしまいました。
坂を下りきった先には 『川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム』。
ここはかつて向ヶ丘遊園地の入り口で、入場券の販売書を含む建物が建っていた場所です。
閉園して12年、フェンスの向こうに 「花の大階段」 がまだ残っているのが見えましたが、ここもいつかは壊されてしまうのかと思うと寂しい思いがします。
階段を上った所にあった楽焼き屋さんで、よくお皿に絵を描き焼いてもらった楽しい思い出がよぎりました。
ミュージアム前のバス停の反対側の車線にある溝口駅前行きに乗ろうと思っていたところ、登戸駅直行バスが来たのでこれに乗ろう(獅子丸)ということで、飛び乗りました。
乗ってから気が付いた、これは特別仕様バス!

発車してから気が付きましたが、バス停前の青いカラーコーンにはドラえもんの鈴が着けられていました(笑)
芸が細かい!

直行バスでお子ちゃまが間違って(?)ブザーを押してしまったみたいでしたが、運転手さんはそのままライトが点きっ放しの状態のまま運行していました。
サービスなのかな?
うちの子たちがまだ小さかったらきっと来ていただろうな、このミュージアム!
(ドラえもんはあまり好きではなかったようだけど 汗)
登戸駅から今度はおらが村のある区を通り越して反対側の川崎駅へ。
川崎市を東西に移動…と何気なく例えたら、獅子丸にその言い方は新参者だよと指摘され^^;
そうでした、川崎は南北と表現するのが正しいのです。
いや、この場合正確には 「川崎を北~南に移動」 が正しい!
それぞれが忙しくなかなか時間が合わない中で久し振りに持てた時間でしたので、忙しくくたびれながらも楽しい1日でした。
また、いつか行こうね!