呪い 代わり雛【悪魔の囁き】

自分身に憑りついた魔物に頭・歯・顎・首・肘・背中・腰・膝・足と痛い思いをさせられた不思議な体験談を書き記すブログです。

小説 呪い 【代わり雛・悪魔の囁き】

2014-01-15 09:58:27 | ホラー
まさかこんな事に成るとは思いませんでしたので食料の買い溜めをしていませんでした。朝から食い物が無く、杖を付いて歩くにも足を地面に付くだけで脳天に突き刺す激しい痛みでとても歩く事が出来ず、スーパーに買い出しに行く事も出来なし宅配も無い地区だからじっと我慢するしか有りませんでした。決定的な事は家の中を自力で立つことも出来なければ歩くことが出来ない事でした。寝ているか座っているかでトイレに行く時も風呂に入るときも座った形で両手を後ろに回してカニの前後移動で這うようにしていました。痛みが1週間程続き、食い物と言えるのは漬けて置いた梅酒の実と梅酒しか有りませんのでそれを食べて飢えを凌ぎました。日が経つ事ごとに痛みを我慢すれば歩ける位になりましたので病院に行く事にしましたが、3食共梅酒と実ばかりなので他に食い物らしい物は食べていませんので朝から1日酔っぱらっているようで気持ちが悪くなると共に目が回る程ふらふらになりました。(今だから言えますが、病院まで酔っ払い運転でした。)何しろド田舎ですので受付が終わり診察となると、先に爺さん婆さんが各村からマイクロバスで送迎されてきて元気に大声を出して世間話をして居ました。長い待ち時間を経てやっとの事で点滴をしてもらった時はホット生きた心地がしました。体重を測った時は3kg減っていました。(断食するのは大変な事だなと思いました。)

つづく