「アニマル・キングダム」

人の暴力を描く映画は
オカルト映画よりも怖い。

息子の唇にキスする強烈な母親。

３人の息子たちは
なぜこの母親に服従しているのか。
それぞれが猛獣で
暴れまわる手に負えない野生の男たち。
それがこの身勝手な母親にかかると
まるで鵜飼いのような状態になるのだ。
息子たちを愛しているのか
それとも
その上がりで楽しく生きることが好きなのか・・・。

普通のおばちゃんで
近所のおばちゃん仲間とお茶を飲んだりしている部分もあるのがおかしい。

結局凶悪な血は孫も引き継いでいるのか。
どこまで突き抜けた暴力性を持っているかということで
相手を支配する。
序列がはっきりしている、野生動物のような家族。

ネタバレできないけど
最後は衝撃。

教育を受けず、
思いやりを失って、
それでも家族で結束するのは
決して愛情からではなく
結局は強がっていても本当は弱い“野生の猛獣”だからなのか。
独りでは生きていけないということなのだろうか。

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