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水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

「椿姫」

2013-01-18 11:26:57 | 読書
小学生のころ、「若草物語」とか「あしながおじさん」とか、
そういう女の子向けの文学全集みたいなのがあって
まだ夢見る女の子だったシウは
それを読みあさっていた。

その中にアレクサンドル・デュマの「椿姫」があって
シウは何よりその物語が大好きだったのだ。

子ども向けだから
色々なことは伏せた表現にしてあったと思う。

マルグリット・ゴーチェは高級娼婦なんだけど
もちろん娼婦なんて表現はなく、“社交界の華”みたいに描かれていたし
彼女が普段は白い椿を持つのに、
月に何日かは赤い椿を持つ、というのは生理中なんだけど
そんなこともはっきりとは書かれてはいなかったかな。

でもなんとなく退廃的な雰囲気が伝わってきていて
それが大好きだった。


小説の中でマルグリットが読む小説アべ・プレヴォの「マノン・レスコー」も読んだ。

シウも“薄幸の女”に憧れていたんだな。

本当に良かったよ、路線変更して。
そんなの目指していたら、不幸まっしぐらじゃないか。

ま、そういうファム・ファタールに憧れようと
外見的に叶わないけど。


上の時計は
レイモンド・ウィルの「トラヴィアータ・シリーズ」のもの。

今から20年位前、
シウがシウ夫と結婚する前か後か(?)に、彼からプレゼントされたものだ。

『世界の時計』だったと思うけど
時計図鑑みたいなのに出ていて、
そのネーミング、「トラヴィアータ」つまり、「椿姫」なのを知って
どうしても欲しくなったもの。

当時はネットで買う、なんて無かったから
知り合いの宝石屋さんに探してもらったのを覚えている。

この時計をきっかけに
珍しい時計を見つけて買うことにハマり
その後もいくつか買ったのだけど
やっぱりこの時計には一番思い入れがあるかも。

今ネットで調べてみると
色々出てくるけど
値段は全体的にかなり安くなっているよね。
円高になったからかな。

携帯を持つようになって、腕時計を一時しなくなり
この時計もどこかに仕舞いこんでいたら電池が切れて
電池を入れてもらったのに動かなくなってしまった。
おそらくずっと仕舞いこんでいたのが原因みたいだったんだけど
修理を頼んだら、数万円かかると言われて
それでも仕方ないかと思ったものの、けっこう高いお金だったので
「後でいいや」と放置していた。
その後しばらく忘れていたんだけど
近所にすごく良い時計屋さんを発見し、
他にも色々お願いしていて、そういえばと、この時計のことを思い出し
その時計屋さんに持って行った。

すると、以前他の時計屋で数万円と言われたものが
「1万円で直します」と言われたのだ!
なんて良心的なの!!

ということで、直してもらった。

なんとなく嬉しい。
新しい時計を買うよりも、
これが戻ってきて。

ところでこのシリーズには
当時紫系の色合いのものもあった。
でもシウはこのグリーン系のを選んだんだよね。
今だったら絶対に紫系にする。
好みって変わるものだよね~。

下の息子が生まれたときに記念に買った指輪が
彼の誕生石のペリドット。
その指輪ととっても相性が良くて
最近その組み合わせを復活させている。


そういえば「トラヴィアータ」って
「椿姫」の原題なんだけど、
“堕落した女”“道を踏み外した女”っていう意味。

新婚の自分の妻にそんな名前の時計を贈ってくれたシウの夫は
そのせいか
かなり酷い目に遭ってしまったな。

ごめんね、シウ彼。
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