『フローズン・リバー』 引きこもりの為の２本目

自分の金目のものをほとんど失くしてしまったシウ。

落ち込んでいたけど
この物語の女性より
数万倍も恵まれている。
この悲惨な物語が実話と聞いてびっくりだ。

とはいえ、
こういうことは国境の町ではよくあるのだろうと推測するけど。

メリッサ・レオは
この前『ザ・ファイター』で
オスカーの最優秀助演女優を獲った女優さん。
これでもなりふり構わない演技を披露している。

本当に酷い状況だけど
彼女は自分のためでなく
１５歳と５歳の子どものために頑張る。
１５歳の息子も、母を困らせもするけど
それは全部家族の為であり
５歳の弟を何より愛し、蒸発した父にすら愛情を感じているのだ。
まず、あっ晴れ、な息子なんだよね。

犯罪に手を染めても
本筋からはブレない母。
酒に逃げたり、人間らしさを失ったりしない。

モホーク族の女性ライラも同じくだ。

暇つぶしのつもりの映画だったけど
これは思わぬ拾いものって感じだった。

というか、暇つぶしで見るようなのではなくて
賞獲りレースをにぎわせた名作なんだけど。

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