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『昼下がりの情事』

昼下がりの情事・・・

初めて聞いた時には
なんだか妖しい感じだったけど
見たら全然そんな感じじゃないと思った覚えがある。

ゲーリー・クーパー&オードリー。
実際に20歳くらい年が違う二人。
画面上で見ても
どうしたって親子にしか見えない。
探偵のお父さんと同世代にしか見えないもの。

オードリーは人一倍幼く見えるし
(でも、今の同世代の女優さんの幼さとは違うんだよね。)
当時のモテ男俳優は皆さん熟年だもの。

もともとケーリー・グラントにフラナガン役のオファーはあったとのこと。
年がオードリーと違いすぎるからって断ったらしいけど
そのグラントよりもさらに年長のクーパーが受けたのが面白い。

ローマの休日もそうだけど
あのオードリーの容姿はインパクトがありすぎ。

どんな大俳優が相手でも
オードリーの映画になってしまう。
小鹿のような若い女性をたぶらかす中年男のていだ。
グラントさん、それが許せなかったのかもね。


背伸びして大人の男と付き合う少女のような女。
純粋な娘を傷つけられたくないと守る男親。

見てる側もオードリー演じるアリアーヌの純粋さを信じてしまうけど
でも、冷静に考えると
一級のプレイボーイが完全に手玉に取られてしまうんだもの、
アリアーヌはなかなかにしたたかなのだ。

そう。

「女に“天然”はいない」

を証明する作品。

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