一番、霊山寺！！ テレビを、クラクラするほどくだらないと感じたとき。

なにかといえば罰ゲームに

「四国八十八か所巡りに行くぞ！」

と言われ、
無情にも車酔い地獄のお遍路をさせられる大泉さん。

罰ゲームだなんて、
空海もムっとする失礼さだけど
８８ものお寺を
入り口だけ（時には付近に行くだけ）とはいえ、
何周もさせられるのは
まだ２０代の大泉さんにはさぞキツかったことだろう。

何周もすることに
「そんなフィギュアスケートじゃないんだから！」
というツッコミを入れるもむなしくかわされる。

ありがたい行為のはずなのに
どんどんヤサグレていく様が面白い、
人気の企画だ。

（なにしろヤサグレすぎて、
　ウレシーが足の不自由な犬を見つけて菓子パンをやっていたら
　「犬に食わせるんなら、俺によこせ！」
　と、大泉さん、思わず鬼の発言・・というエピも）


シウの甥と姪は、小学校３年と小学校１年という若輩たちながら
この水曜どうでしょうが大好き。
シウと同じくらいの『どうばか』だ。
彼らは水曜どうでしょうを見ているおかげか、
日本の県、とくに四国の県の配置なんかに詳しいくらい。

明日を担う、どうバカの卵たちだな。

そんな小学校３年生の甥が
学校で自分の架空の物語を作文するという課題に対して、提出したものが面白かった。

彼はカブに乗って四国８８か所巡りをする自分というテーマで作文をしたのだ。
しかも、８８か所を３日で巡る、というもの。
そしてさらに詳しく、
１番の霊山寺ではこうこう・・・７３番出釈迦寺ではこうこう・・・などと書いていたそう。
（寺の名前まで！）

これはまさに“どうでしょうの旅”以外の何物でもない。

それを読んだ担任の年配の女性の先生。

四国八十八か所巡り（と、小３甥はしっかりと書いていた）という部分に
大きく赤で２重丸をしてくださり、
３日で・・というくだりには
「それはずいぶんと大忙しね♪」という優しいコメント。
全体に大ウケの様子だったとか。

きっと担任の先生は
おじいちゃんとかおばあちゃんなんかと交流のある、
小３にしては今どき珍しいことをよく知っている、
好感のもてるお坊ちゃん・・・と思ったことだろう。
きっと八十八か所でお参りをしたいと常々考えていることが
そんな作文を書かせたとも思っているに違いない。

しかしだ。

当の本人は
おそらく出釈迦寺では大泉さんの“出社・・”コントをしたり、
山門の前でポーズを取るなどの事を考えているだけで
そこが“霊場”であることや、もしかしたら“寺”であることだって知らないかもしれない。

恐るべし、「水曜どうでしょう」。
そんな１０歳にもならない子どもの作文にも登場してしまう影響力。
作文の成績アップにも
大きく貢献してくれたようだ。


ところで、ここからは余談だけど・・・・

先日、夜の７時か８時ころに何を見るともなくテレビをつけていた、シウ家。

あまりにもくだらな過ぎて驚愕し
挙句、ついつい最後まで見てしまった番組があった。

最近他のスタイルのバラエティーを見ないという感じの
例によって芸人と、半端芸人みたいなタレントたちがギャーギャー騒いでいるだけという番組。

出演してる男性アナウンサーの元彼女が延々と取り上げられていて、
最後にはなんだか変な“お手紙”まで登場。
恩師や親ならともかく、元彼女だよ。
なんだそりゃ？
そして、本番中に、ある芸人の奥さんにメールして
どんな返信があるかをネタにしたバカバカしい騒ぎ。

もうあまりの事に、
世も末か？っていう状況。
完全にテレビはＣＭを流す道具になり下がった。

アナウンサーはお人形だとしても、
テレビを作っている人たちって
一応は高学歴で、勉強を積んだ人々なんでしょ。
あの番組を完成させて、皆で試聴したりしたと思うんだけど、
その時誰もおかしいと思わなかったのか？

なんとなく見てしまったことに
自己嫌悪に陥るような
どうしようもない番組だった。


水曜どうでしょうのディレクター、藤村さん。
彼はやや天狗にはなっているかもしれないけど
でも彼の志はこんな時代には大切だと思う。