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「椿姫」(1937年)

自分の“トラヴィアータ”という名前の時計を修理し、
子どもの頃読んだ「椿姫」を思い出したので
そういえば・・・と
37年の映画「椿姫」を見ることに。

昔見たのは覚えているけど
多分見方はものすごく変わったと思う・


グレタ・ガルボがぜんぜん若くは見えないけれど
それでもアルマンのきらきらした若さにほだされていくのがすごく伝わる。

椿姫って、もっと若い印象だったのだけど
今見るとグレタ・ガルボの熟女っぽさが炸裂している。

したたかに生きてきたマルグリット・ゴーチェなんだけど
愚かさが幼さにもなって
アルマンのような青年から見たら
本当に“守ってあげたい”可愛い女性なのだな~としみじみ。

シウの目線がどういう場所に変化したのだろう・・・
(あえてこれを追及するのは怖いからやめる)


ロバート・テイラーはかっこいいよね。
冷たい表情の男爵とは比べ物にならないわ!



男爵がロシアに行ったあとで開いたパーティ。
その途中アルマンと二人だけのパーティにしようと約束し
マルグリットは他の客を返す。
アルマンには戻ってきてと伝えて。

アルマンだと思ってドアを開けると
そこには男爵が。
ロシアに行かずに戻ってきたのだ。

アルマンが入ってこないようにドアにロックをして
男爵の相手をするマルグリット。

マルグリットの心中が痛いほど伝わる。

そこにドアのベルが鳴る。

「出なくて良いのか?」と言う男爵に
「どうせ何でもない。」と笑うマルグリット。

男爵の笑うのにかぶせるように高笑いするマルグリットが
本当にせつなくて涙が出てしまうほどだった。

自分の立場を考えて必死でこらえるのだけど
心の中は大嵐。
アルマンを怒らせてしまうという恐怖と
二人だけのパーティがなくなってしまったという落胆。
マルグリットの気持ちが痛いほどわかる。



これを現代にリメイクするとしたら・・・。

マルグリットはキャサリン・ハイグルかシャーリーズ・セロンで
アルマンはライアン・レイノルズかジョセフ・ゴードン・レビット君とか。

ぜひブロンドの美女にあの完璧な眉を再現してほしい。
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