これぞニコマン。
ニコマン冥利につきる作品だろう。
彼女にとって。
誰もが羨むブロンド美人というのは
彼女にとっては決してポジティブな面ではない。
彼女がほしいのは演技者としての評価だけど
見る人は必ず彼女のお人形のような美しさを探してしまう。
こんな荒んだ映像からでも。
時々いつものニコマンらしさが見えるとやっぱり嬉しくなるもの。
ある出来事で自分を心底憎んでいるのだけど
でも最愛の人のために死ぬわけにはいかない。
そんな十数年を生きてきた女性刑事。
単なる犯罪映画とは違うのが
彼女が母親になっているという点。
それによって犯罪映画としてのキレが薄まってしまったけど
人間ドラマとして一段上に行ったように思う。
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