ダムのこと

ダム工事が中止になる件のニュースが出るたびに
シウが思っていたことがある。

本当に、本当に、お気の毒なんだけど
政策によるある特定地域の住人の災難は
よくある話。
国に対して色々叫んだって
きっと思うような答えは得られないだろうし、
当事者である方々が高齢になってきていることを思うと
ことを長引かせるのは良くないと思う。


政府だって、他にも問題は山積み。

ということで、
このまま長引けば
“放置”ってこともあるかもしれないよ。

だって、今まで何十年も放置されてきたんだもの。

たとえば、
「はいはい、わかりました。
　じゃ、工事の中止はやめることにします。」
って政府が言ったとするじゃん。
で、そのまま工事は中止しないけれど
進めもしなかったら？
「えぇえぇ、やりますよ。いつかね。」

だったら、
お金で解決するしかないんじゃん？
って思っていた。
住民は“慰謝料”を国に請求するの。

と、常々思っていたら
さっき見た『太田総理』で
爆笑の太田さんが、“工事はやめ、住民に１億円払う”
っていうマニフェストを提案してた。

ま、１億円をいきなり基準もなくバラまけないと思うけれど
この考えには正しさもある。

というのも、
太田さんは“何十年も苦渋を飲んできて、今更引き下がれない住人の気持ち”
を言っていたのだ。

自分の人生は何だったんだろう？って思ってしまうものね。
もちろん、戦いの場に出された人間が、逃げずに戦うっていうのは
それだけで、
成果があげられなくても十分意味のある行為だと思うけれど。

ただし、
１億円配るっていうのは乱暴。
それなら自分たちも！！っていうところも沢山あるわけだし。

ということで
国を相手取って、訴訟を起こせば良いと思う。
そりゃ、そんなこと素人がやるのはたいへん。

だから、野心家の若手弁護士たちなんかが現場に行って、
それを仕掛けたらどうか？
売名行為で良いではないか。
やるからにはメリットも求めなきゃ。
成功報酬ってことで話をつけて、
裁判を起こすのはどうなのか。

裁判で負ければ、国は払わなきゃならないでしょ。
争いになれば、早々に示談もできる。

裁判所命令で払う、ってことであれば、
表向きは公平を保てるわけだし。
ま、一人１億ってわけにはいかないだろうけれど
おそらくこのままじゃ、一銭ももらえないだろうし。

ずいぶんとお気楽なことを言って申し訳ないけれど
太田総理が言っていた、
“金での解決”っていうのも
戦ってきた歴史への決着として必要かもしれないと思った。