『十三人の刺客』

やっぱり時代劇ってある程度面白い。

子どものころから
遠山の金さんとか、暴れん坊将軍とか
けっこう好きだったシウ。

他には
必殺シリーズとかね。
なぜか、水戸黄門はすきじゃないんだよね。
主人公がおじいさんだからだと思うけど。


お腹を切ったりするのは
今のシウにとってちょっと辛すぎではあったんだけど
映画後半の戦いのシーンは
長く感じることもなく
ずっと楽しめた。

武士って面倒くさい。

というか
“偉く”“偉そうに”なるのが面倒くさいんだよね。

そんな中、
稲垣さんは
いかにも彼らしい“宇宙人”ぶりが炸裂。
面倒くさいはずの侍を
まったく面倒くさくない雰囲気の自己中ぶりで演じていたよ。
最初から最後まで
悪人ぶりはまったくブレない。
そしてあの浮きっぷりもすごい。

さすが、って感じだった。
悪を極めて、狂人の域まで行ってるんだよね。

そんな殿さまに
それが悪だろうが善だろうが関係なく仕える侍。
思想を持つことが仕事ではなく、
主君に仕えることが仕事なんだもの。
死んでいった他の明石藩の侍たちだって皆そうだ。


松方弘樹の殺陣は芸術の域だよね。
他の人は殺陣の演技がすごい、の感覚だけど
松方さんだけは
本物、って感じだった。
本物を見たことがあるわけじゃないけど
なんとなくそんな風に感じたよ。

１００％楽しめる、
手足を切られた女性とかが見ていられなかったけど
殺陣シーンは
グロテスクな映像があるわけでもなく
昔ながらの感じも良かった。

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