『コンテイジョン』

映画館でシウの前にチケットを買っていたおばさま２人。

「コンディション２枚！」

たしかに、わからなくもないが。
映画館の人も一応、
「コンテイジョンですね？」
と言ってたけど、
そんなの聞いちゃいないよね。

ソダーバーグ監督らしい
オールスター映画。
でもふざけている雰囲気はこれっぽちもなく
あくまでシリアスな映画。
キャストも
全員堅いイメージの人ばかり。

シウにとっては
今年見た映画の中でもかなり上位の作品だった。

余分な部分はなく、
だらけた印象もまったく受けず、
息をのみつつ、ラストまで突き進む映画だ。

だって、怖いんだよ。

本当になりそうなんだもの。

今、こうしている間にも
地球のどこかで発生していたって
まったく不思議じゃない感じ。

ずっと緊張しながら見てた。
人が大勢死ぬけれど
悲しいとか感じている間もない。
自分の命も強烈な危険にさらされているし、
愛する人の死もそれが最後ではないかもしれないのだ。

緊張しすぎて
劇中の人々の中にも悲しみの表現が無かったんだってことに
最後に気づくんだけど
そのシーンが本当に印象的で
見ているこちらにも
急速に悲しみが襲ってくる。

オーシャンズとはあまりに対照的な
でもオールスター映画でした。



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