★we were on a break★

お久しぶり!

『バオバブの記憶』

2009-08-19 12:26:52 | 映画
巨大なバオバブの木が沢山ある場所。
アフリカのとある村とそこに住むある家族の記録。

とくに強いメッセージを送るというのではなく、
そこで起きていることをただ撮り続けているよう。

バオバブを撮っているのではなくて、
バオバブの木が永年見続けてきた景色を撮っているというスタイル。

でも、後ろめたい気持ちがある現代人は
バオバブの木の圧倒的な大きさを前に
どうしても恥ずかしい気持ちになってしまう。

アフリカの村の子供たちが腕時計をはめ、
大人たちは携帯電話を使う。
きれいに片付いた部屋にはテレビがある。

それはどれも私たちの世界では当たり前なのに
アフリカの村で行われていると
なぜかさみしい気持ちになってしまうのは
わたしたちの自分勝手だけど。


でもアフリカは今でも
きっとこれからも原色が似合う世界。
地上でもっとも美しい人間という生き物がまだまだ躍動し続け、
力強く根付く感じ。




祭りで踊る二人の女性↑
もっとも印象的なシーンだったよ。

アフリカというと
どうしても飢えや貧困を思ってしまうけれど
この村は豊かだと思った。
人々は決して私たちの言う“裕福”ではないけど
日々に満足して幸せそうに暮らす。
幼い双子の兄弟はこざっぱりしたおそろいの可愛らしい服を着せられているし、
子供たちはおしゃれして学校に行く。
学校に行きたくても行けない男の子がいるが
それは家庭の方針の中でのことのよう。
(もちろん、彼は“男手”として、必要とされてしまっているから可哀相だが)
一般的な貧しさが理由、というのではなさそうだ。


ナショナルジオグラフィックを映像で見ているようだった。
アフリカは撮られ方を自然に心得ている、
地上最高のフォトジェニックなんだよね。
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