『ＭＵＳＡ武士』・・・ややネタバレあり。

『ＬＯＶＥＲＳ』で素晴らしく極彩色の美しさを見せ付けていたチャン・ツィーが主演とあり、
チュ・ジンモ演じるチェ・ジョン将軍がもう一人の主演、のような扱いだった気がするのですが、
実際見てみるとチョン・ウソン演じる奴隷ヨソルと、
アン・ソンギ演じる隊正チンリプの二人が最重要キャストのように思います。

何にも属さない男と国や名誉のために戦う男、
ものすごく男同士の映画なのですが、
重要なポイントを締めているのが女達です。
故郷に帰りたい、故郷に帰って残してきた妻に会いたい・・
そんな兵士達の気持ちが軸になっています。

すごくすごくカッコイイ描き方をされているのが
どうみても主役っぽい奴隷ヨソルなのですが、
シウの好みはチェ・ジョン将軍の方です。
きっとそういう女子が多いので彼がメインキャストのようにコマーシャルされていたのでしょうね。
ハッピーエンドでは情けない雰囲気プンプンの役だったので
そんなに感じませんでしたが、
この俳優さん、イイ顔ですね～。
（でも、画像はチョン・ウソンなんですけど。）

戦闘シーンは日本の時代劇とはまた違ったナマナマしさがありました。
また、くたびれて煤けてきても絶対の気品をかもし出すお姫様というのは
やはりチャン・ツィーならではの役どころだと思います。

ネタばれてしまいますが、
故郷に若き妻を残してきた兵士、
帰してあげたかったです。
あの砦に串刺しのシーンは泣けました。