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水曜どうでしょう 「迷走中」…最大の見所はエンディング?

『スクール・オブ・ロック』・・・あぁ、これを見逃していたなんて!

2004-12-07 23:22:07 | 映画/旧ブログ 引越中
全くめちゃくちゃな、ありえない状況のストーリィなのですが、
最高の映画です。
特に変わったこともなく、予想通りにサクサクと物語は進んでいきますが、
最高に面白いのです。

多分、ロックのせいなんでしょうね。
観ている側は一度ノせられちゃったらもうストップできません。
主人公のS先生(デューイ)ことジャック・ブラックの顔、体、動き、全てがキュート。
血走った演技は
「I,m Chucky. Kill you , Kill you !」のチャッキーが
可愛くなって復帰したみたいな感じです。

一見、ふざけすぎのオバカ映画風なのですが、
ものすごく学ぶべき内容があるような気がします。
それがこの映画がファンを掴む理由なのでしょうか。

S先生はもちろん、偽先生ですから
「僕はこういう風に子供たちを教育したい!」なんていう理想など欠片も持っていません。
自分がロックやりたい、としか思っていない男です。
でも、彼はロックの神に忠実ですから、
調子よく子供たちを騙しながらも、
「バンドの事はバンドメンバ全員で決めるんだ。」
「言いたい事は言え。」
「大物には反抗しろ。」
などという自分のこだわりを子供たちに対してもきちっと守っていきます。
ロックを一緒にやる以上、子供でも子供ではなく、仲間なのですね。

ロックバンドの件を絶対内緒にしなければならないので
なんとかクラス全員の心を一つにして裏切り者を出さないように、
才能のある子も無い子も、何か役割を与えて共犯にしなければなりません。
その為デューイは色々策を練り、一人一人に仲間意識を持たせるのですが、
それがはからずも“一人一人皆個性があって役に立つんだ”という証明になったりします。
そういう所がサラっと描かれているのは見ていて爽快でした。

過去に見たロビン・ウィリアムス主演の『いまを生きる(dead poet society)
』を思い出します。
『いまを生きる』は感動して最後涙で終わる・・という感じでしたが、
この『スクール・オブ・ロック』では悲劇は無く、
あの内容そのままを全編笑いっぱなしで伝えてくれるのです。

DVDレンタルで見ましたが、是非手元に置きたい作品でした。

ちょっとは意味のある大笑いをして
気持ちスキっとしたい時にお奨めできる映画です。
キャストも詳しく探ってみると、
あの人やこの人が出ていて、
なんだか奥行きが深いです。
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